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体験と学習と家族への想いの積み重ねの末行き着いた”結論”|住宅への価値観の変遷 7

住宅への価値観、40才の結論。

一児の父となり家族が安心して健康に暮らせる環境を求め、いくつかの選択肢の中から注文住宅を選ぶことになった。その結論に行き着いた考えを整理する。

理想を叶える性能指標を備えた住宅はどこに?

これまで僕の人生を振り返り、その時々に住宅に求める価値を整理した。これから家づくりという新たなフェーズに移っていくが、これまでの思考プロセスを整理したいと思う。

情報収集を経て、僕の家づくりの目的を生活品質(安全、安心、健康)の向上と定めた。それを実現するための一部の成功要因を住宅性能指標の中から3つ定義する。
耐震等級、UA値(断熱性能)、C値(気密性能)の3つだ。
この3つの指標の目標値をクリアするには賃貸ではなく住宅の購入を選択する必要があった。(賃貸もありえるかもしれないが、僕が借りれる範囲では見当たらない。)

購入の対象にはマンションも選択肢に入っていた。
一般的にマンションは気密性能は高いとされ、築年数を見れば耐震性に問題がありそうな物件は除外できる。そうした条件でいくつかの中古マンションの内覧を進めたが、断熱性能を有している物件は見当たらなかった。
高性能と思われる新築マンションについては、チラシに性能表示は見つけられず、購入金額や抽選等の不確実性が多く早々に選択肢から外した。
また、なによりもマンションの田の字型間取りが僕の生活のイメージに全く合わず、性能以前に大金で購入すほどの価値を見いだせなかった。(個人の感想です)

残るは戸建住宅の購入となるが、中古住宅で希望の性能を満たす物件はまず見つけることができない。中古住宅の性能を向上させるのであればリノベーションが前提となる。
ただ、リノベーション用に中古住宅を購入したとしても雨漏りやシロアリ被害などバラして気づくリスクがあるのと、構造まで手を入れるのであれば、それなりの金額になってしまうと想定すると、新しく建てたほうがよくない?と自己完結し、新築の戸建住宅の検討を進めた。

新築戸建には建売住宅と注文住宅の二択があり、後者を選択することになる。全てを調査できたわけではないが、建売住宅は価格はリーズナブルなぶん性能を重視しているメーカーは少なく、それを探すもの手間なので選択肢からは除外した。
というわけで注文住宅が僕が取るべき選択肢となった。

価値観を共有できるパートナーを探す

注文住宅を希望したからといって、簡単に家が立つわけではない。僕の目的を達成できるパートナーが必要となる。
パートナーとは、ハウスメーカーやハウスビルダーになるのだが、これは早々に地元の工務店を選択肢として絞った。
ほぼ下記のYouTubeの説明通りだが言ってる事に納得できた。

Web上での調査になるが京都市内で、僕の要件を満たす住宅を建てられる工務店は限られている。
そのうちの数社と打ち合わせを行い、彼らが何を重視して住宅を建てるのか、期待する性能を出せる技術があるのか、そしてコストはいくらぐらい掛かるのかをお話させてもらった。

受け売りの知識が頭に詰まった状態だったが、住宅性能や工法についてはある程度相手の説明も理解できた。曖昧な説明になったときはそこに対して自信がなかったり重要視していないことも読み取ることができた。Youtube見ておいてよかった。

最終的には京都市の南部にある工務店に共に家造りをしてほしい旨をお伝えした。パートナーは土地探しをする前に決めることが重要だった。
なぜなら注文住宅を選択した以上、自ら土地を探すことになるが、選んだ土地に問題なく建築ができるかどうかは素人では判断できない。
土地に対しての専門的な意見をもらうためにも、早い段階でパートナーとして巻き込んでいく必要があると考えていた。

コロコロ変わる土地への価値観

そして最後に重要なのは土地探し。
工務店と土地がそろってはじめて僕が希望する価値のある住宅・暮らしが手に入るのだ。

土地を探す中で、改めて自分の好みや価値観を再認識できた。
最初に自分が書き出した希望条件の土地と、実際に気にいる土地は別である事が多かった。
その一つの理由は予算感のずれだった。第一希望の条件は都会の駅近等、非現実的なものが多く大抵は予算に合わない。物件情報と予算を見比べながら、ギャップを埋める作業が続く。
この作業の中で、僕が本当に求める条件やその土地に感じる価値を培っていった。

しばらくして第一希望の条件を取り払い(都会の駅近、商店街近く)、第二群の条件が現実的な選択肢となっていったのだ。ただ、この第二群の条件はあくまでも絞り込みのための条件でしかなかった。
選択した土地の決定打はまた別の条件だった。

希望の土地を探し当てるのに少なくとも1年以上は、近隣を歩き回った。住めば都。というように実際に住み着いてしまえばそれなりに暮らしていけるとは思う。が、購入段階でその土地で家族が生活できるイメージを持てるか、子どもが成長していく姿をイメージできるか。超主観だが、これが僕が土地に求める第一条件となり、僕なりの土地に対する価値基準となっていった。それがあるかどうかで家造りへのモチベーションも大きく異なると思う。

ちなみにこの土地探しの過程で自身の厄介なこだわりが出てしまったのも事実だが、それはまた別の機会に書こうと思う。

こうして、家を買うと決めてからまる一年以上がたち、僕にとって価値のある住宅を作る条件がそろった。他の人と比較してこの一年が長いか短いかわからないが、僕にとっては必要不可欠な時間だったと思う。
市内外のさまざまな物件を見て、複数の工務店や不動産屋と話をした。その間に子どもはスクスクと成長し、次の住まいの選択材料となる彼の10年20年先のイメージを具体化するのには丁度いい時間だった。

家づくりに関する多くの知識を蓄え、僕自身で家族にとっての住宅の良し悪しを決断できる状態になった。このまま新たな家づくりのフェーズに進んでいく。
40才で行き着いたこの価値観を信じて。

家づくりの過程は、noteに記していきたいと思う。

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