人と人の間にある大切なもの
中国の思想家である老子が残した言葉の中に「無用の用」という言葉がある。
これは一見無駄にしか思えない、なんの意味もないように見える無用なものが、実はむしろものすごく役に立っている、若くは意味を持ったものとして成り立っているということを表した諺(ことわざ)で少々奥が深い。
例えば茶碗。
人は茶碗の価値とその茶碗の絵柄や素材、手にとった時の感触等を茶碗の価値と思いがちだ。
だが茶碗が茶碗と機能しているのは、茶碗内部の何もない空間があるからである。
この空間が何かしらで埋めら