「我がドリーム・カムズ・トゥルー」①
「え! 何?」
一輝はビックリして叫んだ。
トイレで腰掛けていたら、優美がノックもせずに、いきなりドアを開けたからである。
優美は一輝の抗議の声を無視して、サッとトイレの中にすべるように入り込むと、後ろ手にドアを閉めた。
「何なの? 入ってんのに」
「流さなくて良いよ」
優美は一輝を立たせると、自分が交替して腰を下ろした。
そして、一輝が慌ててトイレを出ようとするのを鋭い声で制した。
「待って。見ていって」
ショワショワショワ~~
狭いトイレに二人分の匂いが立ち込めた。
一輝