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『シン・ウルトラマン』に想う
他のところでも書きましたが、自分がフェチの世界の住人になったのは、初代ウルトラマンがきっかけ。
第33回の「禁じられた言葉」に登場した巨大フジ隊員に自分の人生を決定付けられました。
もっとも、本当に衝撃を受けたのは、テレビの映像ではなくて、その後『少年マガジン』に連載された楳図かずおによる漫画版。
楳図版の魅力はテレビには無かったブーツでの踏み潰しがしっかりと描き込まれていること。
「秘密の部屋」その4
「ハッハッハ、その通り。」
その言葉に振り向くと、いつの間にか、あたしの後ろに、高野先生が立っていました。
「小山が見つけてくれたよ。あいつは親父の代からの奴隷でね。よく役に立ってくれるよ。」
「あ、あの、あたし....」
もうパニックです。他にもなんか言ったはずなんですが、何を言ったのか自分でも思い出せません。
「今日はね。君がかならずこの部屋に忍び込むだろうと思ってね。それで皆で示し
「秘密の部屋」その3
翌日から、あたしはなるべく早く仕事を切り上げて、事務所を出るようにしました。もちろん、盗聴器の音をチェックするためです。都合の良いことに、事務所から何十メートルと離れてない斜め向かいのビルに小さな喫茶店があるので、あたしはそこで受信機の音に耳を傾けることにしました。あたしが買った盗聴器は電池式だから1週間か10日しかもちません。電池を替えるためにわざわざあの部屋に入るチャンスを待つなんて面倒です
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