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「賢い」ヨーロッパの女性誌

コラム601:「賢い」ヨーロッパの女性誌

 また、「イタリアではー」という話の続きで恐縮なのですが、女性誌も大きく違うことに気づいたのです。イタリア版「エル」は、なんと週刊で、1.5ユーロ(240円くらい)。イタリア語は読めないけれど、ニューススタンドで買ってみると、内容も字が多い!(アホな感想ですみません)

 内容を、無理やり解釈すると、政治・社会問題、フェミニズム、リーダー論など、硬派な話題が満載でした。しかもハイ・ファッションなのに「リーダーの着こなし」のような編集。文化に雑誌が根付いていることと、女性が読むもののレベルの高さに驚きました。

 残念ながら日本の女性誌は、広告で重いばかり、写真ばかりの、内容が薄いものが多いようです。文章が多かったマリ・クレールなども消えましたし、雑誌クレアなども、買収後は硬派の話題が消え、「にゃんこ特集」などが多くなり、がっかりです。読み手の受け取り方が違うので、仕方がないのでしょう。

 また、外国の雑誌は、広告を見ているだけでも、驚きがあって、世界各国で買ってしまいます。アメリカでは処方薬の宣伝が多かったり、イタリアではプチプラ(ドラッグストアのコスメ)化粧品の広告が多いです。ニベア、は、日本ではハンドクリームや日焼け止めの安めのブランドですが、ヨーロッパでは、高級化路線で、シミ・シワ対策に乗り出している様子。

 雑誌にはお国柄が出ます。日本の雑誌も、もう少し、じっくり読む部分を作ってほしいな、と思うのでした。

2023年11月19日

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