雑談:それは対岸ではなく身近なこと
こんにちは
今回はボクの身近なお話をしていこうと思います。
雑談的に綴っていきますので、お時間が空いた時にのぞいていただけたらと思います。
それではさっそく
|お世話になった人
仕事でのお話なのですが、日頃からお世話になっていた材木屋さんが年内で材木業をおしまいにするということを伝えられました。
この材木屋さんは弊社(倉島木工所)とって付き合いも古く、ボクとしてもよく木材について教えてもらった方。
なので、やっぱり寂しいものです。
「まいどっ!」
そんな掛け声でいつも出入りしていて、昔ながらの商人っぽい感じで肩肘張らず会話できる関係性に心地よさを感じていました。
ただ、いつかこういう日が来るだろう、と心の片隅にはあって諦めとは違うどこか受け入れる心構えは持っていました。
材木業を辞める理由に挙げていたのが後継者不在と自身の高齢化。
どちらの理由も、今日本が抱えている課題の一つにも通じると思います。
建築業界を見ていくと、後継者不在によって仕事を辞めていく方や各種の職人になる人がいなく技術の継承も困難になっている状況です。
すでに建築現場では職人不足の影響は出ていて、これまで出来た仕上げ工事も人がいないため遅れるか諦めるかというような事が起きています。
効率的な建材を使用する利点もあります。
それでも左官や木造作など自然由来の素材は手間暇掛かりますが、やはり人の心身にとって良いですし心地良い環境を提供できます。
しかし、そうした素材を知っている人でなければその場に適した造りが困難だと思っています。
|すぐそばで起きている
高齢化社会がもたらす影響は対岸的な話ではなく、ボクらにとってすぐそばで起きている課題です。
建物を形作るには1人では出来ません。
各分野の専門的な人が分業しながら進められていきます。
ボクらが作る家具や建具にしても、経師屋さん塗装屋さん材木屋さん建材屋さん鉄工屋さんなどなど、お付き合いさせていただいております。
これらのどこかがつまづくと製作全体に影響が出てしまいます。
自分たち(自社)さえ良ければいい、それではやっていけません。
大きな範囲は難しいですが、身近でお付き合いしている業者さんや職人さんと連携が取れる仕事を渡せるように活動していく必要があると考えています。
自社製品プロジェクト「KURAMOCO」で作り販売する活動はそうした考えも目的の一つとしています。
小さなことではありますが、木を組む、和紙を張る、鉄を使う、塗料を選ぶなど素材を知り扱うことができる人が関われることを前提に設計を心掛けています。
これからまだ色々な変化が起きていくと思います。
そうした中でどうにかこうにか進んでいきたいと考えています。
ということで、今回はこの辺りで失礼します。
マルキ材木店さん、これまでたくさん木のこと教えていただきありがとうございました。
ではまた
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