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みんなで作った木と和紙のイス



こんにちは

まずは今週末に実施する木と和紙の椅子シリーズ
【紙木折々-しきおりおり-】の商品撮影を一般公開という形で実施します。
ご興味がある方はどうぞ和紙の感触を体験しにいらしてください。
概要は下記リンクよりご確認をお願いします。

▼お知らせと実施場所


加工

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今回は、木と和紙のイスの座るところ。
和紙の座面が今に至るまで、をお話ししていこうと思います。

お付き合いいただけたら嬉しいです😊

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木と和紙のイスの始まり
木作品としての紙木のスツールでは
座面の中身を木屑を入れて、落ち葉を踏むときのシャカっという音を再現してみました。

それは作品として、展示演出として、です。

■作品から製品、そして商品化

紙木のスツールの構想は
作品から始まり、その後に製品となり商品へと展開を考えていました。
アイデアから形を作り、そこから検討を重ねて一つの作品まで来たのが展示会。
同時進行に製品として成立させるために、機能の面をクリアしていく必要がありました。

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その機能面とは、和紙の座面です。
人が座るモノ、にしていくにはやはり木屑ではなく、クッションとしてゆったりした気持ち良さを感じるような座面にしていくと決めていました。
それは、落ち葉を踏んだときのフカッという柔らかさとも通じるという考えもあり、機能を優先にして作品のコンセプトが薄まるとまではいかないと思っていたところもあります。

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さらに作品展を開催した2019年にはウッドデザイン賞に応募をしていたので、座面部分のクッション化は急務。
小川和紙は前にお話した通り、「久保製紙」さんの力を借りらことが出来たので、クッション製作です。
クッションは日頃から交流のある「工象」さんという椅子生地を張ってくれる製作所です。

■みんなで受賞した


和紙を座面クッションにしたい、と話したらやはり驚かれたのですが、、
思っていた以上に興味を持ってくれて、どうしていこうか?とノッてくれ、すぐに建設的な話が出来たのを覚えています。

本当に助かりました。

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当時の工法は下地張りクッションを工象さんに製作してもらい小川和紙は自分たちで包む。
というやり方を採用しました。

座った時の荷重を考慮するとたとえ強化和紙であっても耐久が厳しいと判断。
その負荷を下地生地でクッションを一度張ってから下張り和紙を張り、そして仕上げ和紙を張っていく。
念には念を、の工法でありました。

こうして和紙クッション試作品が出来上がり、
その年のウッドデザイン賞2019を受賞させていただきました。

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この受賞は
小川和紙の久保製紙さん
生地張りの工象さん
木組製作した弊社の職人さん
西川材を揃えてくれた材木屋さん
その他にも木と和紙のイスに興味を持ってアドバイスを贈ってくれた方々

そんな皆さんの支えがあったからこそ、

まさに『お陰様』を本当に感じた出来事でした。

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ボクはその内の1人であり、
みんなで獲った賞だと今でも思っています。


今週末には
木と和紙の椅子シリーズ紙木折々の商品撮影をします。
新たにイスの仲間も増え、新たな工法に変化させ、
進化した紙木の椅子でもってリスタートを切っていきたいと思っています。

諸々の準備が整い次第、再販売の日にちをお知らせしてまいります。

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もう少々お待ちをお願いしまして
本日はここまでとします。

川越散歩にいらしたら、
気軽に寄り道してみてください✨


それでは、ありがとうございました。

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