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グローバルなものの見方

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多様性や地政学、働き方について書いています。外交官の仕事、グローバルな視点、日本とは、について興味がある人、キャリアや生き方について考えている人はご笑覧ください。
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#仕事のコツ

純ジャパな従姉妹とグローバル人材とアサーティブ・コミュニケーション【元外交官のグローバルキャリア】

純ジャパな従姉妹とグローバル人材とアサーティブ・コミュニケーション【元外交官のグローバルキャリア】

日本の人は自己主張が苦手とされる。出る杭は打たれる。長いものには巻かれろ。空気を読め。奥ゆかしく謙虚たれ。それが日本人らしい日本人だ。

かたやアサーティブ コミュニケーションassertive communicationは注目される自己主張手法だ。相手の立場を推しはかり、こちらの意思を伝えて物事を動かすスキルで、グローバル人材育成には欠かせない。日本ではまだ新しい概念とされている。

交渉ごとや

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Z世代からX世代へのリバースメンタリングとメンタルヘルス【元外交官のグローバルキャリア】

Z世代からX世代へのリバースメンタリングとメンタルヘルス【元外交官のグローバルキャリア】

仕事を通じて知り合った親子ほど歳が離れたZ世代とたまにご飯を食べる。自分が社会人人生を送ったくらいの年月を生きてきた相手に、昭和な自分が説教したり訓示を垂れる場ではない。若い相手に感心したり、その話から学んでいる。ある時、これがリバースメンタリングなのか、と気付いた。

逆の立場で言えば、Y世代のエイドリアンをメンタリングして8年目だ。当初は彼女の話を聞いて、上司との付き合い方や彼女自身ののマーケ

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イヤな上司との少人数の会に招かれたら腹をくくるしかないか Well, they will get over it 【元外交官のグローバルキャリア】

イヤな上司との少人数の会に招かれたら腹をくくるしかないか Well, they will get over it 【元外交官のグローバルキャリア】

時間を共にしたくない上司や職場の先輩に自宅に招かれたらどうするだろう。私なら腹をくくる。腹を括って一度限りと思って参加するか、腹を括って断る。でも、腹を括って参加しても、そんなに良いことはない。それなら逃げるが勝ちだ。

上司からの召集

とある海外の都市で、役所の上司の節目の誕生日にレストランに召集された。上司は遠慮なく高めのワインを頼んで一人無礼講で盛り上がっていた。会が終了して、上司の分を除

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Noの言い方や文化圏による断り方【元外交官のグローバルキャリア】(Don't throw away the baby with the bathwater)

Noの言い方や文化圏による断り方【元外交官のグローバルキャリア】(Don't throw away the baby with the bathwater)

何事もキッパリ断ることは大切です。

しかし、「できません」を曲げずに、その後上司である総領事に目をつけられて異動までツラい時期を過ごしたことがあります。伝え方には工夫の余地あり、です。
部下が「出来ません」の一点張りであれば、腹を立てて当然なことは振り返るとわかります。Hindsight is twenty-twenty. 過去を振り返る視力は両目とも1.5です。

文化圏で違う断り方

日本で

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