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地方移住施策^2.0 -暗黒大陸編-

どうも、やまだです。

東京から岡山県に移住したことからか、自分の働き方的なところからか、いろんな地方自治体の方々、地方で活躍しているプレイヤーの方々とお会いします。

そこで、現場に近く真剣に考えている人であれば全員


「うん、間違いない!」

「そのとおり!よく言ってくれた!」


となる事実があります。
いや、むしろ「アタリマエ」のことです。

ただ、なぜかこの「地方創生」業界ではこの観点を前提として語りません。

それは、やってきたことの延長線上に正解があるという思想からかもしれないし、単なるイメージだけの問題からかわかりません。


けど、もうそろそろいいですよね?


ということで書いてみます。


やたら、期待値上げてるなって感じなんですが、普通です。
アタリマエのことを書きます。
でもあえて飛ばしているというなにかがあるなら、ここに書いておくことの価値はあると思っています。

では、どぞ。



1.誰が書いてるか

簡単な経歴などは、ここに書いてあるのですが、「地方創生」みたいな軸でまとめると、東京のスタートアップを辞めたあと、岡山県に帰郷し、西粟倉村でICO企画実行(まだ実現はしてません)したり、津山市で起業家のコミュニティをつくったり、ふるさと納税/GCFの導入→実行などをしています。

そのため、仕事柄、地方自治体関係の方々(首長さん、職員さん、議員さんなど)や、地方のプレイヤーの方々(起業家、二代目三代目、フリーランスなど)や、地方に興味のある都会の企業さんと会うことが多いです。

なので、ある程度リアルな情報と今現在のトレンドみたいなものを把握できていると思います。



あ、あと余談ですが、文章書くのが好きでブログtwitterをやっていることで、情報が集まってきている部分も多分にあると思います。
(やっててよかった!)


2.地方移住の概要

(1)背景
さて、そんな僕目線で見る、現状の地方移住の「盛り上がり」ですが、背景はだいたいこんな感じ。

■政府が地方創生推進交付金などを通じて、地方への資金的な支援を行っている 
■地方創生、地域活性化といったテーマが社会的注目度を集めた
■都市に住む人の「ふるさと・地方回帰志向」が高まっている(と言われている)
■地域おこし協力隊の成功事例が出てきている
■都市と地方の人材格差が大きく報道されている
■5Gなどの技術革新により、地方でも都市と同じような仕事ができる(と言われている)
■ふるさと納税の盛り上がりによって、地域にお金が流れる仕組みを作った自治体がある

ま、他にもあるかとは思いますが、大枠でずれてないんじゃないでしょうか?


(2)現状の認識
そんな中、「これからの移住・交流施策のあり方に関する検討会」が報告書を出しています。

色々示唆に富んでるので、興味のある方はぜひ読んでみてほしいのですが、こちら大枠は

長期的な定住人口

短期的な交流人口

それよりも関係人口でしょ!

だと捉えていいのだと思います。


つまり、図2でいうところの「関係人口」に注目して、それらの人をより既存の地域との接点を創っていくことで、より良い地域が生まれる、と。





正しいと思うよ?

正しいと思うけど、ほんとにこういうことなんですかね?




3.全てはハンタが教えてくれる


(1)ハンタの世界
そんな流れの中突然ですが、この世の中にはHUNTER×HUNTERという傑作少年漫画があります。

そのハンタの中に、こんなシーンがあります。

32巻pp167-168

みなさん読まれているから改めて説明する必要はないと思うんですが、一応言っておくと、このシーンは今まで主人公たちが冒険を繰り広げていた世界が、実は大きな世界のほんの一部であるとわかる場面となります。この瞬間全読者は

「いやいやいやいやいやいやwwwww」

ってなったといわれる名シーンですね。

ここについて語るとちょっと終わらなくなっちゃうんで、割愛して本題に戻ると、僕はよく地方移住施策を見るとこのシーンを思い出します。


(2)地方移住の世界
どういうことかというと、上記のような既に地方に何らかの興味関心を持っている人は、日本全体のごくごく一部だってことです。


図にすると勘違いしがちなんですが、実際はこう


じゃなくて、こう!


もっというと、こう!


なんですよ!

え、わかりにくいですかね?


つまり簡単に言うと、

「地方」に興味ある人だけを対象に施策を考えている時点で、誰もが勝てない勝負をしているのじゃないか?

ってことです。

だって、ほとんどの人が「地方」なんて興味ないですもん。今「地方」に興味ある人増えてきているように感じますが、全体で考えるとほんとごくごく少数ですよ?

地方の人同士が繋がれるようになったり、発信できるようになっているから中の人はすごくブームになっているように感じているんですが、「地方」外の人からしたら、まーほんとに一切知られてないですよ?

僕も戻ってくるまで、「地方」というものについて全っっっっっっっく興味ありませんでした。そもそも戻ってきた理由もぜんぜん違うんで当たり前なんですが。

これをみなさん前提とするの忘れてませんか?


(3)現状の地方移住施策
今現在、既に「地方」に興味がある人たちの取り合いはもうちょっと厳しいと思っています。

1つのsampleとして、現在の「移住・定住のための地域系サービスカオスマップ2018年版」を見ていただいたらわかると思うのですが、もの凄い充実度。。

もうええんちゃうか?とおもわず思ってしまうレベルの充実度です。
もちろん、「まだまだここの市場いけるぜ!」みたいなのあるのかもしれないんですが、少なくても僕は同じ市場で戦いたくないです。


「地方」

という言葉に興味がある人の中で、各地方自治体がおもしろい取り組みなどをやることで人を取り合っている。


どうですか?
実際に移住施策をやられているみなさん、限界感じてませんか?
もう辞めません?その戦い



(4)地方移住施策^2.0
そこで僕からのご提案です。


「地方とか全く興味ないぜ」という人が思わず関わってしまうような感染系施策をやりませんか?


たとえば、

ブロックチェーン技術が好きすぎて、それの技術習得や社会実装を調べて、それに関わろうとしているときに行き着いたのがICOをしようとしている地方自治体だった。


ロケットが飛ばしたくてたまらなくて、研究開発しているうちに行き着いたのがそれに力を入れまくっている地域だった。


音楽が好きすぎて、一生音楽に関わって生きていきたいと決めたときに、自分が音楽を作るのに最も適した場所が、田舎だった。

みたいな。


地方 → 興味分野

ではなく、

興味分野 → 地方

という発想の転換。

自分が好きだったり、極めたかったりということに真剣に取り組むうちに、勝手に地方に関わってしまうという、まるで地方が感染していくような施策がいいんじゃないでしょうか?


1つのsampleとして、西粟倉村ICOがあります。
「地方」なんて今まで一度も興味を持ったことがない人たちが、ブロックチェーン、仮想通貨を深く探っていくに際して、どうしても西粟倉村のICOを通ってしまう。あくまで、「地方」には全く興味ないけど、「西粟倉村」という固有名詞は覚えてしまう。

そんな施策を打つことで、「地方」に興味ないけど、「地方」に関わる人達が増えていくんじゃないかなと思っています。

共感してくださる方は、ぜひともここを考えてみてください。
そして、

「こんなのもありじゃない?」

みたいなのありましたら、ぜひともリツイートでもなんでも教えてください。多分、僕よりみなさんのほうがいいの考えられると思うので。


4.おわりに

僕の基本的な姿勢としては、すべての地方自治体が人口を増やす移住施策をする必要があるとは思っていません。
だって、人口減少するのは決まっているし、それによって生じる課題を解決するのはテクノロジーなんじゃないかなっと思ってるので。

ただですね、僕も「地方」に住む一員として、自分の住んでる周りの家がどんどん空き家になって、人がいなくなっていくのは単純に寂しいんですよね。

その限りでできることあったらやりたいし、気持ち分かる部分も大きいので、どうせ予算をかけるのであれば最大限の効果が出るような施策にしていきたいとは思っています。


ご興味ある地方自治体の方などいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡くださいー。





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