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運試し擬人化 第1063話・12.27

「よしタマ、今から擬人化を試そう」目の前の主さんが突然意味不明なことを言い出す。

 だがタマはある程度主さんの言う意味が理解できる。生まれながら主さんと共にいてもう5年、タマは主さんとは違う生命体ということも理解している。

「タマ、お前はこれから幸運をもたらすんだ」
「コウウン?」何のことかわからない。人間の言葉はあまりにも多く一部しか理解できないのだ。

「よし、右と左どっちに行きたい?その方向が幸運をもたらす運試し」
「ウンダメシ?」ハテ主さんは何を言っているの?

「タマ、頼むよ」そういうと主さんは左右にボールを置き少し離れたところに行った。「さ、タマこっちだ!」そう言って主さんは手を一叩き。

「主さん何をしたいんだ?」タマは一瞬戸惑う。
「経験上、ボールを加えて持って来いということだな」タマは咄嗟にひらめくと、一吠えし感覚的に気になる側のボールを加え、主さんの所へ「タマ左が幸運だな」主さんは笑顔で答えた。

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シリーズ 日々掌編短編小説 1063/1000

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