進路への分岐点 #第二回絵から小説 第760話・2.22
「石見さん、進路はどうするの?」石見葵は今後の進路について、放課後に担任に呼び出されていた。
「え、いや」葵は進路については何も考えていない。高校3年になった石見は、小さいときから漠然と自由というものに憧れていた。とにかく縛られるのが嫌い。義務教育などはさすがに従ったが、高校進学すらも迷ったほどで、両親からの説得で進学したほど。それもわざわざ私服が認められている高校を選んで入学。
だから高校卒業後の進路について、全く何も考えていない。普通に考えればどこかの大学に進学するのが