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思ったことや考えたこと

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日々暮らしていて、頭にふっと思いついた考えや、人から影響を受けて浮かんできた思考の断片などを書いたもの。
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#毎日note

来た道をふりかえれば、何が見えるのか

夫が書き出したことをきっかけに、私もふらふらとつられてnoteを始めました。 今年の10月11日から毎日書いて、昨日までで82記事でした。 (夫は大学院と起業が忙しすぎて途中で挫折しました。) 書くことについてはそんなに話題には困らないのですが、時間を使うことは確かなので、来年からは更新ペースをゆるやかにしようとは思っています。(私も起業のことをやらなければいけないはずなので・・いや今までも少しはやってはいたんですよ。ほんの少しですが。) 今まで書いたものを「マガジン

みんなと生きる

人と生きるって難しい。 他者と生きるって難しい。 友達とつき合うのって難しい。 恋人とわかりあうのって難しい。 夫婦で過ごしていくって難しい。 私が一番難しいと感じるのは「親子」だ。 おやこってすごく難しい。 以前にも書いたが、幡野さんの本を読んで、私の背中に背負っていた「何か」が下りた。それは勝手に背負っていたのかもしれないが、私にとっては確かに重たいものだった。 でも、私は幡野さんではないので「切るしかないと思っている」というように、ばっさり関係を切ってし

敵はどこにいるのか

奥田知志さんの「いつか笑える日が来る」をゆっくりと読み進めている。 今日は「悪の外在化」ということばが気になっている。 ヒトラーの後継者と言われたゲーリングは、ドイツ敗戦後にニュルンベルク裁判にかけられた。この人物がギルバートという心理分析官に対して、語ったことばが記録されている。 「もちろん、普通の人間は戦争を望まない。しかし最終的には、政策を決めるのは国の指導者であって、民主主義であれファシスト独裁であれ、議会であれ、共産主義独裁であれ、国民を戦争に参加させるのは、常

アサガオと産道

①毎日がつらい人々と出会うこと出口が見えずにさまよい続け、ぐるぐると同じところをまわっているような、道のりが見えず深い泥の中をもがいているような感覚。つらい出来事が体を突き刺すように降り注ぎ、生きていくことと死んでしまうことを天秤にかけるような綱渡りの日々。 そのような日々を送っている方達に、私は励ましのメッセージを伝えたり、同調するような態度をしめすことはできません。 それは私がその方達と同じ経験を経ていないので、真の意味での共感は得られていないからです。 ことばを発

「失敗」を取り扱う

昨日の内容と少し似ている部分がありますが、今日は自分がどのように若い人と関わっていくかというお話。 私が職場の新人さんや学生さんや自分の子ども達と共にいる時に何となく心がけていることがあります。 なるべく自分が失敗しているところを見せる さらっと書いているけど、これは自分がつらい。 けっこう恥ずかしい。 自己効力感がだだ下がる。 ひどいときはバカにされる。 でもやる。 バカにされても本当にバカだからいいんです(ひらきなおり) 物事がうまくすすまない時にいわゆ

心配される私たちと他者性の芽生え

職場の後輩が今日こんなことを言っていた。 聞いて下さいよ。 〇〇さん(利用者さん)が最近声が少し出づらいのに「あんたは、結婚しないのか?」って手をこうやって(ふるわせながら)伸ばしながら言うんですよ。行くと必ず握手を求めるんですけど、そのあとに必ず言うんです。私なんかの結婚のことよりもっと大事なことがあるんじゃないかなって思うんですよ。何だか申し訳ないなぁって。 同僚のみんなは「あ〜〇〇さん、そんなこと話すんだね。」となごやかに笑っていた。〇〇さんは重度の麻痺があり、疲れ

何かを得るために何かを捨てる

夫はgeneの張本さんを尊敬している。 今日は張本さんのこのことばを、私にも教えてくれた。 リスクの同義語はリターン。何を優先順位の最上位にもってきますか?ということなんです。 ちなみに、ぼくは優先順位をつけるということは、大切なこと以外を捨てる行為だと考えております。 さあ、あなたは、何を捨てますか? 夫は「ぼくはお金と時間を使うというリスクをおかして大学院に行った」と話していた。得た物は「自分の無力さに気づいたこと」「尊敬する先生とつながれたこと」「大学院の同期の

「消費される」

ナイキのCMが話題になっていたのは知っていました。 私はこのことを知って、様々な記事や、まわりの人々の意見を気にするようになりました。 もちろん夫とも話しました。 ナイキジャパンの広報は12月1日、J-CASTニュースの取材に対し、CMの意図だけに絞って次のようにコメントした。 「このフィルムの目的は、若者が自分の望む変化を生み出し、自らの未来を形成するために力づける手段としてスポーツを推進することです。私たちは、スポーツがより良い世界がどのようなものであるかを伝え示す

おまんじゅうとチョコレートとケーキのどれが良かったのかは、あとになってみないとわからない話

どこかで聞いた話。(また、どこで聞いたか忘れてしまった。聞いた人ごめんなさい) おやつが2個、目の前にある。 片方はおまんじゅう、片方はチョコレートとする。 「どちらを食べようかな」 あなたは目の前のどちらかを選んで食べる。 しかし、冷蔵庫には、あなたの大好きなケーキが入っていた。 でも、あなたは冷蔵庫に大好きなケーキが入っていることを知らないので、選択することができなかった。 選択肢に入っていないと選ぶこともできない。 そのような話だったと思う。 ここから

書かない・言わない・やらない

「見ざる聞かざる言わざる」みたいですね。 日光東照宮のさるの話ではありません。(内容はおそらく重なっているところがありますが) その問題を考えるとき、ケアはケアを必要としているひとに何かをしてあげることだという思い込みから、まずは自由になる必要があるだろう。 さて、沈黙が饒舌よりはるかに物を言うことがあるように、何もしないことが献身的な行為よりも多くをなしとげるということがある。いや何もしないというより、してはいけないことが、結果としてはよりよいことをなしとげるということ

誰のための「大丈夫?」なのか

soarのイベントで気になった西村佳哲さんの本を読んでいる。 最近私は、読書中に気に入った文章があれば線を引いている。この本は感銘を受けた文章だらけで、本の中がマーカーの線だらけになってしまった。 (だから便利なのはわかっているが、Kindleではなかなか本が読めない) 今まではその文章を自分の勉強ノートに手書きで写していたが、この「note」をメモ代わりにしてもいいのかなと思い立ち、今日は書いてみる。 この本は題名にも書かれている通り、人との関わり方について書かれてい

あやとりとラーメンズとコミュニケーション

テレビを全く見ないので、あまりお笑い芸人さんに詳しくない。 つくづく自分はつまらない人間だなと思う。 そんなつまらない私は、昔からラーメンズが好きである。(DVDも多少持っている) ラーメンズの「シャンパンタワーとあやとりとロールケーキ」というコントを久しぶりに見た。 2人であやとりをし合うシーンがある。 昔よく遊んだ「2人あやとり」だ。 小林賢太郎さん(そばかすの方)があまりあやとりに詳しくない人間を演じており、片桐仁さん(もじゃもじゃの方)が一生懸命方法を伝えるの

Netflixと人間ドック

昨日の夕方、市役所の自立支援課の方と次回の勉強会のことでのんびりとした雰囲気で話していた。そこで彼らが話していて印象的だったことば。 「自分だったらさぁ、市役所の人が来たらさ〜嫌だよね。何かにこにこしててさ。来たんです〜みたいな。自分だったら家に入れないよね。」 何とも自虐的。「すみません。(あなたたちも)役所の方ですよね。」と思わずつっこんでしまった。 でも、確かに市役所の人って、実は私もあんまり関わりたくない。対応が冷たいし、何だか偉そうなイメージがある。(ひどい)

3つの坂とレジリエンス

人生には3つの坂がある 上り坂 下り坂 そして・・・まさか このことばは「カルテット」(TBSで、2017年1月期の火曜ドラマ枠で放送されたTVドラマ)で出てきたセリフである。 なかなかいいことばであると思う。結婚式で話す3つのふくろの話より個人的には好きだ。(3つのふくろが何だったのか忘れてはいるのだが) めったにドラマを見ない私だが、カルテットは同僚の勧めもあり、なるべく見るようにしていた。劇中で意味のない雑談が多く、あとあとで雑談がつながっていくような、いか