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あやとりとラーメンズとコミュニケーション

テレビを全く見ないので、あまりお笑い芸人さんに詳しくない。
つくづく自分はつまらない人間だなと思う。

そんなつまらない私は、昔からラーメンズが好きである。(DVDも多少持っている)

ラーメンズの「シャンパンタワーとあやとりとロールケーキ」というコントを久しぶりに見た。

2人であやとりをし合うシーンがある。
昔よく遊んだ「2人あやとり」だ。

小林賢太郎さん(そばかすの方)があまりあやとりに詳しくない人間を演じており、片桐仁さん(もじゃもじゃの方)が一生懸命方法を伝えるのだが、すごく滑稽でおもしろい。

手のかまえの形や、あやとりに必要なお互いにひもを渡していく一連の流れは、あやとりを知っている人間にとっては説明しなくともスムーズに行なえる動きである。
しかし小林さんはそれを知らない(という体で動いている)。

なので、どうにか片桐さんは体の動きを「ことば」にして伝えていく。小林さんはそれを体現する。そして片桐さんはその動きを見てことばをつけ加えていく。これがなかなか伝わらなくてはがゆい。


私が思うに、時にはこのような綿密なやりとりって必要なのだと思う。

お互いにわかっていること。暗黙の了解。

親しい人ほどコミュニケーションがなくても伝わると思っている。

「空気読めよ」のプレッシャー。どうやったら見えない空気を可視化できるのか。読めるものなのか。

空気は読めないし、思っている事も人それぞれだ。

人によってことばの捉え方や概念って本当に違う。

ことばが世界を作っている。一人一人の「世界」は違う。

私が思っている「愛」とあなたが思っている「愛」は全然違うかもしれない。

そのすれ違いで人はけんかしたり別れたり、攻撃したりする。

その時にことばをゆっくりと一回ほどいて解体し、また2人で組み立てることができたらいいのかなと思う。

これは家族や友人など、自分が一緒にいてほしい大事な人なら、時には必要になってくる作業になると思う。ギアを合わせて、歩みをお互い確認したい。

仕事でもその作業は必要になってくる場合もあるが、まずは、自分が何を思って、何を大事にしているかをやわらかく発信することができたら合格としたい。

そして、そこで返ってくる相手のリアクションを見逃さないようにしていきたい。

リアクションは瞬時に返ってくるものもあるし、時間をかけて返ってくるものもあるからだ。

あやとりの続きがいつでもできるように、糸になった「ことば」や「コミュニケーション」を捉えられるよう、相手に対しての構えの姿勢を忘れないようにしたいと思う。




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