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思ったことや考えたこと

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日々暮らしていて、頭にふっと思いついた考えや、人から影響を受けて浮かんできた思考の断片などを書いたもの。
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記事一覧

つよくはなれない

毎日さんぽをしている。 今日もする予定ではある。 さんぽをしながら色々と考えている。 過去のことを思い出す。 中学生の頃。 仲良くしていた人に「なんであの子と仲良くするの?」と言われた。 あの子とは。 隣のクラスの立田さん(仮名) 立田さんは女の子で、体型はふくよか。 髪の毛は天然パーマで毛量が多く、肌はつやつやぷっくりしていた。細い目を細めて、にっかりと笑顔を作るのが印象的だった。 彼女はアニメや漫画が好きだった。 私は当時美術部に所属していた。 所属していたとい

言いたいことを選ぶこと

雨降りだ。 我が家は雨音がひびく構造で 静かにしてると雨と私だけの世界になる。 タタン、タンと雨が屋根をノックしている。 私は「誰もいませんよ」と雨に対して居留守を使いたい気持ちである。 さっきまで、娘と話していた。 娘は今日は学校がおやすみで 私もたまたまお仕事がおやすみで 最初はどこか2人で遊びに出かけちゃおうかなと思ってたくらいにはりきる心もあったのだが 今は空気の抜けた風船みたいにしぼんでしまって、しわしわと横たえた気持ちがある。 そんな横たえた.

くま出没情報含む、イベントの告知【ブックカフェと文学フリマのお知らせ】②

前回の記事の続きです。 おさらいですが わたくしくまが 5月の都内のあるイベントに 2度出没しますという 「くま出没注意報」 のお知らせと 出没する2つのイベントの お知らせです! 正直、くま出没はどうでもいいんです。 とにかくこの2つのイベントを 皆様に知って頂きたい! ただ、それだけの思いでございます。 本日は2つ目のイベント 【文学フリマ東京】これはおだんごさんというnoterさんが今回、この「文学フリマ」というイベントに自身の本を初出版するので、

くま出没情報含む、イベントの告知【ブックカフェと文学フリマのお知らせ】①

こんにちは。 春めいてきてすっかり気温もあたたかくなってきました。 突然ですが 春になると出てきますよね。 くまが! 「山菜取り」といった、割と渋めの趣味をお持ちの方はそれほどここにはいないと思いますが (いたらごめんなさい) (ディスってません) 実は……街中にもくまが出現する可能性があるのです。 そして、くまと言っても、今回は私のことです。 私が来月の5月 2ヶ所のイベントに出没しますので その告知をさせて下さい!! この2つのイベントは、必ず楽しい時

いつだってあやふやでつなわたりで

こんな時間に起きている。 たまにはこういうこともある。 夜というのは人の思考をおかしくさせると思う。 夜中に書いたラブレターは朝にちゃんと見直せというのはそういう事だと思う。 10代後半。 フリーターだった頃に、よく夜中に一人起きていた。 しんと静まり返った空気。 結露したひやっとした窓ガラス。 祖母の家の一階の 10畳以上あるお座敷の部屋の片隅の テレビ画面のカラーバーの光が反射する 安いパイプベッドの上で 小さくうずくまっていたあの時間は たぶん私の中の何かをつく

東京BABYLONと東京タワー

若かりし頃にいくつか漫画を読んでいたが、その中でも漫画集団「CLAMP」の本が私は好きだった。 彼女たちの作品を読むきっかけは、当時なかよしで連載が始まった「魔法戦士レイアース」であった。 見開きで描かれた細やかで美麗なイラストに、私は今までの作家陣とは一味違う雰囲気を感じて、幼心にどきどきとしながらページをめくった。ストーリーもRPG風仕立てで、内容も完全な勧善懲悪ではなく、それぞれのキャラクターが背負ったものがあるところに私はずぶずぶと沼にはまるようにのめり込んでいった

世の中はクソリプで構成されているかもしれない件について

編集者の今野良介さんという方がいる。 私の中ではとにかくaiko狂いの方!という印象だが、発信を追っかけている人の1人でもある。 (上のインタビューも「返信」について書かれている興味深い内容である) (noteもされている) その方が先日、Xで嶋津さんとクソリプ大賞を開催していた。 (ダイアログ・デザイナーの嶋津さんも私はnoteでずっとフォローしていたりもする) まず「クソリプ」とはなんじゃらほい?という方はこちらを参照して頂ければいいのかもしれない。 開催され

皆、しばしば悩み、立ち止まり、それでも語る

以前、こんな記事を書いたことがあります。 私はこの本を読んだこと。 そして息子が受けたいじめ...というか暴力についてこの時期は考えていました。 この本の中で「奪われた言葉」という章があります。 傷ついて弱ってしまって追い込まれた人は誰かにSOSを発信することができなくなります。自分の存在をないがしろにされて認められず、他者からの否定を繰り返された人が、自分のことばを取り戻すことは容易なことではありません。 渦中の人がことばを失ってしまうことは決して少ないことではな

私がデートに求めるもの

急にどうした?? という感じですが、私がデートしている時に相手に何を求めているのかをなんとなく書いてみたくなったので、めずらしいテーマで今日は書いてみます。 (この完全に誰得でもない話にお付き合い頂ける勇者だけここから読み進めて下さい) 皆さん、まずデートはお好きですか? 私は好きです!(声量1.5倍で叫んでいます) 夫と出かける予定が立っただけでいまだに浮足だってしまいます。 わくわく、そわそわ。 完全にうかれぐまです。 この「理想のデート」に関してですが 私は

森山大道展「TOKYO」の圧倒的な生とにおい

森山大道展「TOKYO」 「戦場を撮るも、机上の果実を撮るも、道において同じこと」 彼は、写真家の安井仲治が残したことばに共感して、憧れのあの世にいる彼に向けて手紙をしたためている。 見ていて思ったのは圧倒的な生命力。 そしてにおいたつのだ。 写真から生き物のにおいがする。 無機質な物の写真でも、その先にある人々の生活や営み。そして生命、死、欲、そういうものが、この一枚から、強く重くたちこめていて、私はさまざまな光の粒に包まれた。 いい時間を過ごせたと思う。

わからないけど、そばにいる

「どうせわからないんだから」 「私のことなんてわからないでしよ」 「私のつらさなんて誰にもわからない」 目の前の少女は憤りをあらわにして 持っていた水筒を強く床に投げつける。 「あいつムカつくんだよ」 「みんなムカつく!」 私はただただ 「うん、わかったから」 「聞いてるよ、ちゃんと聞いてる」 と言って彼女を強引に抱きしめた。振り下ろした手が私の肩や背中にどんと小さな衝撃を与えた。 最近気になっている子がいる。 私は福祉職の友人からヘルプを投げかけられて

ミニストップのあの子のように私はなりたかった

日頃お世話になっているコンビニエンスストア。 スーパーで忘れたものをちょっと買い足したり、仕事の訪問業務中におトイレをかりたり、私の生活にかかせないものだ。 そんな数あるコンビニの中で、私は気づけばふらりとミニストップに立ち寄ってしまう時期があった。 目的はこれ。 「ダブル蜜いもソフト」 私と私の娘が一時期これにはまっていた。 この「熱い・冷たい」のコンビに私は異常に弱い。 私が代表的に好きなのは、熱々のアップルパイと冷え冷えのアイスの組み合わせである。 遡るこ

いつくしむって言いにくい

こんばんは。 慈しむ《いつくしむ》って言いにくくないですか? どうも、くまです。 なんだか油断すると「いくつしむ」とかって言いそうになっちゃうのはたぶん私だけですね、はい。 厳島神社とかね。 行ったことないですけどね。 行ってみたいです! そして全くかんけーないし、話が脱線しました。 こんなテンションか! はい、こんなテンションです。 久しぶりのnoteなのでお許しください。 久しぶりにnoteに来てます。 なので、書き方にブレが生じています。 以下

缶蹴りとルール

缶蹴りが得意だった。 学校の校庭で 適当に転がっていた缶を誰かがひろってきて みんなで缶蹴りに興じた。 今思えばあの短い休み時間の中で 私たちはよくあれほど遊ぶことができたものだと つくづく感心する。 その日も私は缶蹴りをしていて、うまく鬼の目を盗んで缶を蹴ることができた。 カーンと小気味良い音がする。 「なんだよー」 鬼の子は悔しそうに近づいてきた。 そして面とむかって私にこう言い放った。 「でもな、お前より俺のほうがずっと足が速いんだからな」 私は足が遅