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ものごとの捉え方を考える〜サッカー選手の神対応から見えるもの

 昨日サッカーW杯⚽️
日本が優勝経験のあるドイツに勝つなんてすごいですね!
特に途中から、本当におもしろいゲームでした‼︎
選手交代が超攻撃的過ぎて守備どうするのかと思いましたが、
その分ボールの動きが断然良くて、観ていて気持ちよかったです。

 …とはいえ、夫に会うまでスポーツ全般詳しくは知りませんでした。
スポーツ観戦が趣味の夫と出会って11年、3度目のW杯でようやく選手とポジション(役割)が一致してきました。遅?

 そんな私でもサッカーで必ず思い出すエピソードがあります。

なぜ笑うのか

 今何かと話題な、ポルトガルのクリスティアーノ・ロナウド選手。
史上最高と言われる、37歳の未だ第一線で活躍するレジェンド選手です。

 数年前、彼がイベントで来日した際に、抽選で当たった人が
そのイベントでインタビューできるという企画がありました。
そこには大勢の記者。彼らから笑いが起こる一幕がありました。

 それは小学生の男の子がポルトガル語でインタビューした時。
そのポルトガル語が拙かったのです。

ロナウドはすかさずこう言いました。

君たちはなぜ笑うんだ?
彼のポルトガル語は素晴らしいよ。
頑張っている人を笑うことないだろう。


 当時、ロナウド神対応!って話題になりました。
間違いない‼︎ロナウドはヒーローです!
でも「ロナウド素敵!神対応‼︎」で全てを括って終わるのも少し違うように思いました。

このニュースを見た時、私は
記者たちとロナウドは見ている世界が違う…というか、
世界の見方の違いを実感させられているように感じたのです。

記者たちが特別か

完璧以外は恥

 記者たちが特別性格が悪かったということではないと思います。

 唐突ですが、私は完璧主義に育てられました。
“失敗”や“途中”は叱られるから隠す、完璧になったら親に見せる。

 今でもケーキや手芸の作り途中は、夫にさえ見られたくありません。
途中様子を見にこられたりするの超絶嫌。
作っていることさえ伝えたくない。
できあがったら、実は作ってたんだと言うし、
失敗したら、こっそり処分して初めからなかったことにしたい。

 外国語もネイティブ級の発音や理解ができなければ、
披露どころか勉強していることさえ秘密にしたい。

 それはできなさを“成長の過程” とは捉えられず、
「自分がダメだと示すこと」「恥ずかしいこと」と感じるからです。

“失敗”と捉える

 私だけでなく、日本人は完璧主義の傾向があるようです。
時間や製品の正確さはもちろんですが、努力の途中は見せないことが美徳。
本心は明かさない、辛いときでも表では笑顔でいるべきという武士道。
そして同調主義。皆がそうであるべきという考え方が根付いています。
完璧でない状況を見せることは、恥ずかしいということ、
100%でなければ、全て「失敗」「敗北」と捉えがちです。

 もちろん日本人を画一視するつもりもありませんし、
それが全て悪いということもありません。いい面もある!
そんなこと私は絶対にしないという思いのある方も
たくさんいらっしゃるでしょう。
それは素晴らしいことです。尊敬✨
あくまでも統計的に傾向が多いということに過ぎません。

 ただ、その視点から記者たちには
彼のポルトガル語が “拙く完璧でないもの” と映り、
“拙さ(=失敗)をさらけ出しちゃって笑”
と思ったのかもしれません。
(あくまで考察です)

ロナウドが見ていた世界

 一方ロナウドは男の子の背景を見ていたのではないでしょうか。

 その子はロナウドが大好きでした。
ロナウドに喜んでもらえると思い、
お父さんと一緒に考えて、彼の母語であるポルトガル語でインタビューすることにしたのです。

大勢の記者やカメラを前にした緊張と、
このためだけに覚えたポルトガル語。
なかなかうまく話せないのは当然です。

 男の子がそれを口にせずとも、
ロナウドには男の子からの思いや懸命さが見えていたのでしょう。
思いには失敗も成功もありません。
「一生懸命やっているのに笑うのか」
ロナウドには何が可笑しかったのか、疑問でさえあったかもしれません。

ものごとをどう捉えるか

 もし自分の行いにハッとさせられたとき、どのように考えるか?

失敗しているけど、笑わないようにしよう
あの人可哀想だけど、失礼だから言わないようにしよう

このように考えると、苦しくなったり、何が正確か分からなくなりそうですね。

 私はロナウドが男の子の「失敗」を笑わなかったから素敵、なのではないと思っています。
ロナウドは、「失敗」や「拙さ」などそもそも判断していません。
感じてさえいないでしょう。
男の子の背景にある「思い」の観点からからその人、ものを捉えているのではないでしょうか。
ですから“笑う”という発想にそもそもなりません。
私はその視点からものごとを捉えられる人間になりたいと思っています。

 そして記者たちに声にして伝えてくれたことは、とても素敵なことだと思います。
お陰で私もこのように考えることができましたし、
何より彼の行動はその場の男の子を救い、
更にその後にも大きな影響を与えたようです。


 ものごとや人を、自分がどう見て捉えているか。
私は、
理想的な捉え方にまだまだ到達できていないなって思うことや、
すごくいい考え方だなって周りの方々に感じることが
たくさんあります。
ですから、自分の考え方は常に見直して更新していきたいと思っています。

 もし皆さんも自分の観点にどこか違和感があった時は、
ぜひ捉え方から考えてみましょう!


でもとりあえずはW杯楽しみます♪




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