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手話を勉強したいあなたへ

 今noteでも他のSNSでも、手話のドラマが話題になっていますね。
そこでドラマを見て手話に興味を持った方も、ドラマ関係なく手話をやってみたいと思っている方も、手話の学び方について、参考になるようまとめてみました。

1. まずは大前提

 至極当たり前のことを言います。

ネイティブに教わりましょう

 英語でもどんな言語でもそうですね。
たとえ英語歴10年の人でも、週一の英会話教室10年の人に教わるのでは少し不安ですよね。もちろん中には才能溢れる方もいらっしゃいます!
ただ確実なのは絶対ネイティブです。
手話で生まれ育ったろう者、または両親がろう者で手話と向き合ったコーダ(親がろうの健聴の人)に教わることを絶対オススメします。

 ドラマを見ている方、主演の目黒蓮さんも、もちろんろう者から手話を教わっています。

2. 本気度別学ぶ場

1. 手話で話ができるようになりたい

 手話で話ができるようになりたい方、手話サークルがお住まいの地域にあると思います。
「〇〇市手話サークル」等でネット検索してみてください。
ゆっくり手話を知り、ろう者との交流ができます。

 ただ見学や問い合わせで “ろう者がいるか” “ろう者が教えてくれるか”を確認しましょう。
私も行ったことがありますが、場所によっては手話の名の下に、ご婦人が集まりほぼ口でのお喋りに徹しているところもあります。気をつけてー!

 実はサークルで1番手話が磨かれたのは、終了後のカフェの時間です。
ろう者と同じテーブルに座り、一緒にお話するのがとても勉強になります。
これもサークルの醍醐味ですね。

2. 先生から習いたい方

 もう少し勉強スタイルをとりたい方には、各都道府県、市町村に手話通訳者(手話奉仕員)養成講習会があります。
お住まいの担当課(障害福祉課等)にお問合せしてみてください。
週1回入門、基礎…と段階を上げて勉強できます。
(回数や階級名も多少地域ごと違うかもしれません)

 ただ、ここでも絶対、
講師がろう者かを確認しましょう。

 時々、アシスタントでろう者が付いている場合もありますが、私はろう者が講師がいいと思います。英語の先生が日本人で、ネイティブがアシスタントだとやっぱり違和感ですよね。
ろう者が講師、書記雑用のために(聴者の)アシスタントがいる、これが1番かと思います。
もし地元ではろう者が教える仕組みになっていない場合には、通学通勤先の地域で講習会に参加できる可能性もありますので、そこも視野に入れてみてください。

3. 手話通訳を目指したい方

 日本には唯一国立の手話通訳者養成の専門学校があります。

 ここの先生は、NHK手話ニュースのキャスターをされている言語学的日本手話の先駆者や30代の若いろう者、そして日本の手話通訳のスペシャリストが専任でいます。技術に不安はありません。
他にも多くの臨時講師がいます。
本気の本気ならここをオススメします。

 手話が今できる必要はありません。一から教えてくれます。
逆に癖づいていない、まっさらを歓迎されます。
ただし通訳養成ですので、一般教養等知識は必須。
入学半年過ぎたら、学内の全会話が手話のみです。
英語の「日本にいて留学できる!」みたいなイメージ。
文化的な違いも学びます。
違いを抵抗なく受け入れるということを心がけてください。

4. その他

 手話スクールにお金を払って学ぶ方法もあります。
お金を払う分、入会前に色々質問もしやすいかと思いますので、自分に合ったプランを選択できるかもしれません。

 どこがいいか、私は通ったことはありませんので明言できませんが、一応私でも知っているろう者の方が教えている教室のリンクを貼っておきます。


「手話を学ぶ」とは異文化コミュニケーション

 私たちの常識が通じないこともありますし、想像とは違うこともあります。
それは異文化コミュニケーション。
言語が違えば文化が違うのです。
こんなハズじゃなかったのに!も楽しんでください。

例えば海外の言葉を覚えてコミュニケーションを取ったりするのと同じように、手話を実際に覚えて通じ合っていく、そういうあたたかい世界になったらうれしいです。精一杯で全力で演じさせてもらいます。

https://www.fujitv.co.jp/silent/introduction/
目黒蓮さんコメントより引用

 皆さんも英語を学ぶように、手話という言語を学んでみてはいかがでしょうか?



P.S.  目黒くんの様なイケメンがいる可能性が、ろう者だと割合が高いということは当然ありません。ので、そこは変に期待し過ぎないでくださいね。

手話を学びたい方はこちらも是非読んでみてください↓↓↓



今話題のドラマから考えるシリーズ
読むと、想くんのことがもっと深く分かるかも


 興味をお持ちの方、これまでに手話、ろう者のことは以下にも書かせていただいています。↓


私のことはこちら。


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