久保悟

中小企業診断士。主に製造業を顧客とするIT企業に勤める企業内診断士。

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  • 企業内診断士の輪を広げる「楽しい」ブログ

    • 548本

    企業内診断士の輪を広げる「楽しい」チーム(企業内チーム)のメンバーが企業内中小企業診断士としての活動を赤裸々に語ります。

最近の記事

先日のチームでの発表を振り返って

3月も終わり明日から4月です。 診断士試験に合格して診断士登録を行った人たちが増えてきて、新たに活動を広げる時期でもあると思います。 私は診断士試験に合格後、東京協会支部や中小企業政策研究会に所属し少しずつですが診断士としての活動を広げてまいりました。先日その中小企業政策研究会の分科会であり、当ブログのメンバーたちが所属する企業内診断士の輪を広げるチームの定例会にて発表する場がありましたので、本日はその振り返りをしてみたいと思います。 リアル会場での開催 3月の定例会が

    • 最近よく聞くパスキーって何?

      中小企業診断士に求められる知識、スキルは多岐にわたっていると思いますが、ITリテラシーも重要な要素の一つです。企業の売り上げを拡大するDXの推進や企業価値向上につなげる攻めのITから、コスト削減や情報セキュリティの強化などの守りのITといった話題で以前記事を書きましたが、今回はその情報セキュリティの一つにフォーカスして記事をまとめてみました。 パスワードレス認証 コンピュータセキュリティの認証方式ではパスワード認証が一般的です。以前までのコンピュータシステムであればパスワ

      • 不祥事の対応を誤ると責任者はえらい目にあう

        なんだか最近政治の世界の不祥事に関するニュースが多いですね。 報道されている不祥事の内容も問題ですが、政府、特に責任者である首相の対応に対しての批判もニュースなどで多く聞こえてきております。いったん不祥事が発覚した時の責任者の対応とは、かくも重要かと再認識しております。 そこで今回は、今年ニュースで話題となった企業の不祥事とその対応を振り返ってみたいと思います。 不祥事、危機管理の悪い事例① BIG MOTOR 2023年7月 BIG MOTORの保険金不正請求疑惑に対

        • 本日はお疲れ様でした

          本日は令和5年度 中小企業診断士の二次筆記試験が行われましたが、本日受験された方々はお疲れ様でした。 そこで今回は本日二次筆記試験を受験された方たち向けて、今後の過ごし方の参考になればと思いちょっとしたアドバイスをまとめさせていただきました。 何はさておき再現答案 試験が終わってひとまずほっとしているところかもしれませんが、まず何をしなければならないかというと再現答案の作成だと思っています。 文章まできちんとまとめなくとも、どんな意図で何を書いたかくらいはメモを残しておい

        先日のチームでの発表を振り返って

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          二次試験に向けて

          昨日今年度の一次試験の合格発表がありました。 合格発表と合わせて公開された統計情報を見ると、一次試験の合格率29.6%、合格者数は5521人もいらっしゃいます。私が受験生だったころは一次試験の合格者は3000人前後、合格率は一次試験も二次試験も大体20%前後だったはずなので、当時と比べると一次試験受験者のレベルが上がっているようです。一次試験の合格者が「中小企業診断修得者」と認定されるようになったのも要因でしょうか。 さて、二次試験に目を向けると今年も一次試験の合格者数が多

          二次試験に向けて

          攻めのITと守りのIT

          令和5年度の診断士一次試験が2週間後に開催されます。 受験生時代は一次試験を受験した帰りは高確率で夕立に遭遇する記憶が強く残っていました。 さて一次試験の7科目の中で経営情報システムがありますので、今回はIT投資に関して書いてみたいと思います。 「攻めのIT」「守りのIT」 みなさんは「攻めのIT」「守りのIT」という言葉を聞いたことはないでしょうか? 「攻めのIT」は企業の競争力を高めるためのIT投資戦略、「守りのIT」は業務効率化に寄与するIT投資戦略と言われていま

          攻めのITと守りのIT

          雇用に関する事業者の負担について

          前回ChatGPTを代表する生成AIの話題を上げましたが、先日会社と従業員との関係を見直すきっかけがあったため、今回は視点を変えて雇用にかかわる雇用者側の負担を振り返ってみます。 採用下記リクルートエージェントのホームページに記載の情報を参考にすると、リクルートが行った調査では、2019年度に実施された新卒採用(2020年卒採用)における1人当たりの平均採用コストは、93.6万円とのこと。 また、中途採用の場合2019年度の1人当たりの平均採用コストは103.3万円とのこと

          雇用に関する事業者の負担について

          昨今のIT事情に関して

          先頭の画像は今回ChatGPTを初めて使ってみたときの画像です。話は聞いていましたが受け答えがスムーズでびっくりしますね。さて、話題としては少し旬が過ぎてしまった感じがしますが、今回はChatGPTに絡んだ話をさせていただきます。 90年代インターネット時代の幕開け 私が社会人になった1996年は、Windows95 がリリースされて一般の人もインターネットに接続することが当たり前になりつつあった時代でした。またビジネスの現場でも、大型コンピュータからクライアントサーバー

          昨今のIT事情に関して

          オフィスのお昼事情

          最近、ちょっとした懸念があります。 職場の近くでいつもお昼を買っていた移動販売のお弁当屋さんが来なくなってしまったのです。 いつもお世話になっている売り場を担当していた販売員が高齢のおばちゃんであり、これまでも時々いつもの場所にいなかったり別の若い人が臨時で来ているときもありましたが、今回はもう2週間以上見かけなくなりました。 年齢も考えると販売員のおばちゃんの健康が心配ではあるものの、この状態も見逃せないので、今回はマーケティングの視点でこの状態を分析したいと思います。

          オフィスのお昼事情

          さおだけ屋はなぜ潰れなかったのでしょうか?

          先日、企業内診断士チームにてメンバーそれぞれの印象に残った書籍を紹介する機会がありました。 その中で私は、診断士勉強のきっかけにもなった書籍として山田真哉著『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』を紹介しました。 これをきっかけに改めて本書を読み返してみましたので、今回は書評のような形でまとめてみました。 はじめに まず全体としての感想ですが、難しい用語や数字や計算式をなるべく使わず、身近なものを例に挙げて会計やビジネスの仕組みを学べるような構成がとられており、当時まだ会計に興

          さおだけ屋はなぜ潰れなかったのでしょうか?

          なぜなぜ分析

          先日プロジェクトのチームにてちょっと問題が発生しました。 私の本業のお客様である製造業では、問題が起きると必ずなぜなぜ分析をしなさいと言われます。なぜを繰り返して問題の真因を明確にすることがなぜなぜ分析の目的です。問題の真の原因を発見しそれに対して対策を行わないとその問題は完全に解決しないということです。 今回はなぜなぜ分析についてまとめてみたいと思います。 スタート 発生した事象を具体的、客観的にとらえてなぜなぜの分析のスタートとしないといけません。あいまいなままス

          なぜなぜ分析

          メタバース?デジタルツイン?

          前回の記事でMitchellさんが今後の話としてメタバースの話題を上げていました。 今回はそのつながりでメタバースの話題を発展させていきつつ、最近聞かれるようになったデジタルツインという技術を紹介したいと思います。 SFや映画の中の話? メタバースは最近一般の人の間でも話題に上がるような言葉になってきたと思います。 SF映画などで登場する未来をイメージさせるデジタル技術の話ですが、創作の中で登場するくらいなので概念は以前から存在していました。ただし実際に実現されるまでには

          メタバース?デジタルツイン?

          心理的安全性

          前回、ホンダのワイガヤをテーマに上げて記事を書きました。 チームメンバーで意見を交わし新しいアイデアを生み出していくためのコミュニケーション手法であるとまとめています。 ただし単なる意見交換やブレーンストーミングではなく、メンバー間でとことんまで意見をぶつけ合う中で新しい視点に立ってアイデアを磨いていくことが特徴です。 このワイガヤ、理屈ではわかったつもりになりましたが、メンバー間で丁々発止意見をぶつけ合うための土俵が出来上がっていないと本当のワイガヤを実現はすることは難

          心理的安全性

          ワイガヤとは

          Mitchellさんの記事にもありましたが、来週はもう診断士一次試験の日なのですね。 例のやつがまた活発化しているニュースが増えてきましたが、受験生の皆さんは健康に十分注意して来週の試験に臨んでください。 ワイガヤとは さて、前回アフターコロナに向けてというテーマで下記の記事を書きました。 この中でホンダの取り組み方を紹介するなかで、ホンダ流のワイガヤに関して少しコメントしましたが、今回はこのホンダ流ワイガヤに焦点を当ててみました。 『ホンダ流ワイガヤのすすめ』 今

          ワイガヤとは

          アフターコロナに向けて動き出した企業の考え方

          これまで経験したことのないウィズコロナの生活が始まって2年半が経過しました。 この間に個人の生活が大きく変わりましたが、最近ではワクチン接種が進んだこともあり元の生活に戻ろうとする動きが加速されるようになってきました。 今回はアフターコロナに向けて働き方を模索するニュースを引用して、そこで報じられている企業の動きに対して考察していきたいと思います。 アフターコロナに向けて実際に動き出した企業たち今回記事を書く前段でテレワークをテーマにしようと思ったときに、以下のような趣旨の

          アフターコロナに向けて動き出した企業の考え方

          中小事業者を訪問して

          先日久しぶりに診断士らしい活動に参加できましたのでその時の感想をこちらにまとめたいと思います。 中小事業者の実態調査 先日都内23区の一つが実施している商業調査の一環でいくつかの中小企業、個人事業主を訪問する機会がありました。 訪問先で現在の経営状況、及び直近のコロナによる影響とデジタル化の推進状況を確認するため調査票に記入していただいたのですが、合わせてお話の流れに応じて国や自治体が整備している支援施策のご案内などもしていくような内容でした。区が発行している各種支援施

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