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なぜなぜ分析

先日プロジェクトのチームにてちょっと問題が発生しました。

私の本業のお客様である製造業では、問題が起きると必ずなぜなぜ分析をしなさいと言われます。なぜを繰り返して問題の真因を明確にすることがなぜなぜ分析の目的です。問題の真の原因を発見しそれに対して対策を行わないとその問題は完全に解決しないということです。

今回はなぜなぜ分析についてまとめてみたいと思います。

スタート

発生した事象を具体的、客観的にとらえてなぜなぜの分析のスタートとしないといけません。あいまいなままスタートしたり主観が入った状態でスタートすると正しい分析につながりません。

また、人はミスをする生き物なので人のミスが原因であるような導き方はNGとなります。もっと他に原因に結び付けられる分析ができるはずです。

真の対応策は組織として行うものである。体制や仕組み、製品の構造のレベルまで深堀したところで原因の分析を停止することが多いようです。

真因

「真因」という言葉はこのなぜなぜ分析を言われるようになって初めて聞いた言葉です。前述の通り、発生した事象の真の原因こそ本当に対策を取るべきポイントということになります。

真因にたどり着く前に小手先の対応策をとったとしても、表面的には解決したように見えてもそれは本当の対応策にならずまた同じことが起きる可能性が残ります。私は特に自動車関連のお客様と接することが多いのですが、製品に問題が発生すると大規模リコールや、下手をすれば人の命に関わる問題に発展します。

そのためなぜなぜ分析による真因の発見に重きを置いているのだと思われます。

ロジカルシンキング

過去にロジカルシンキングの講習を受講したことがありますがロジカルシンキングの視点で見直してみましょう。

例えばAという事象が発生した場合、
なぜなぜ分析により、A→B→C→D→Eの方向で分析すると、(AなぜならB、BなぜならC、・・・DなぜならE)の関連が導き出されたとする この場合、Eが真因とする。

ロジカルシンキングの話では、逆にE→D→C→B→Aの方向で振り返ると(EだからD、DだからC、・・・BだからA) という説明も成り立つはずであるという。

そう考えると、逆にたどってその説明が成り立つことでEが真因であることの裏付けが取れることになります。

ここまで分析ができて初めて、真因のEに対しての対応策を検討していくことになります。
真因の分析が正しければ、正しく真因のEに対して対応策をとることでAという事象は今後発生しなくなります。

まとめ

今回なぜなぜ分析を話題にあげましたが、要するに発生した事象から考えられる因果関係を整理して真の原因に対して対応策をとることが重要であるということです。
言葉にすると簡単ですが、人間は間違いを起こす生き物ですので完全に問題はなくなりません。ただし仕組みや方法などを工夫することで問題を最小化することはできますので、その考えが重要ということになります。

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