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不祥事の対応を誤ると責任者はえらい目にあう

なんだか最近政治の世界の不祥事に関するニュースが多いですね。
報道されている不祥事の内容も問題ですが、政府、特に責任者である首相の対応に対しての批判もニュースなどで多く聞こえてきております。いったん不祥事が発覚した時の責任者の対応とは、かくも重要かと再認識しております。

そこで今回は、今年ニュースで話題となった企業の不祥事とその対応を振り返ってみたいと思います。


不祥事、危機管理の悪い事例① BIG MOTOR

2023年7月 BIG MOTORの保険金不正請求疑惑に対する社長会見が行われました。
当初社長の減給のみを発表していましたが、世間の注目が大きくなるにつれ、その後時期を逸した謝罪、辞任会見を開くことになります。ただし、会見では現場に原因がある旨の発言が目立ち世間の信頼を回復するには遠く及ばない結果になりました。

こちらは比較的最近の話なので覚えていらっしゃる方も多いと思います。
私自身も車を所有する者として、点検などで預けた先でこのような対応を取られた場合のことを想像すると怒りがわいてきます。

私の勤務先のそばには、かつての山一證券の入っていたビルがありますが、そのビルを見るたびに当時の記者会見の映像を思い出します。「社員は悪くありません」といった謝罪内容は何度もメディアに取り上げられましたが、今回のBIG MOTORの会見とは対照的な会見だったと思います。

不祥事、危機管理の悪い事例② ジャニーズ事務所

2023年 ジャニーズ事務所創業者ジャニー喜多川氏による性被害が発覚しました。当初、記者会見が開かれず、ようやく開かれたと思ったら死人に口なしと言わんばかりに元社長の責任であるとの説明で終始しました。

本件は海外からの影響も大きく、問題発覚以降、スポンサーやメディアはジャニーズタレントの起用を避ける動きを見せ始めた。これまで日本の芸能界を牛耳っていた感のあるジャニーズ事務所ですが、本件をきっかけに解体的出直しにまでに至っております。 

今年大きく注目を浴びた2件を紹介しましたが、それ以外にも、ぱっと思い出すだけで過去に以下のような事例が思い浮かびます。世間を騒がせた不祥事ばかりなので記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。

・食品偽装/ささやき女将 船場吉兆 →廃業
・集団食中毒/逆切れ 焼肉酒家えびす →廃業
・政務活動費の詐取/号泣 野々村竜太郎 →?
・集団食中毒/牛肉偽装 雪印乳業 →グループ解体、分社、再編

このように過去の事例を振り返ってみると、不祥事が発覚した後にその対応を誤ると重大な結果を招くことになります。

不祥事に対する危機管理

上記の例の通り、もしも不祥事が発覚した場合には企業は迅速かつ適切に対応する必要があります。以下のページに不祥事への対応の参考例が詳しく記載されておりましたのでご紹介します。

詳細は上記ページの内容を確認していただきたいのですが、簡単に説明すると、事実関係を正確に把握したのちにスピード感を持って事実を公表、報告し、被害者がいる場合は謝罪します。合わせて関係各所、ステークホルダーへの説明を誠実に行うことが重要であるとまとめられています。

先に上げた今年の不祥事の例は、上記の対応のいずれか(もしくはすべて)において誠実な対応が欠けてしまったため、いわゆる炎上騒ぎとなってしまい大きな事件として報道されてしまったものと思われます。

ここまでは他社の事例として見ておりますが、いざ自分の勤務先の企業、もしくは支援先の企業が不祥事を起こしてニュースになる可能性もゼロではありません。不祥事を行さないことが重要ですが、もし起きてしまった場合に影響を最小限に抑えられるよう努力することも求められるということです。

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