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攻めのITと守りのIT

令和5年度の診断士一次試験が2週間後に開催されます。
受験生時代は一次試験を受験した帰りは高確率で夕立に遭遇する記憶が強く残っていました。
さて一次試験の7科目の中で経営情報システムがありますので、今回はIT投資に関して書いてみたいと思います。


「攻めのIT」「守りのIT」

みなさんは「攻めのIT」「守りのIT」という言葉を聞いたことはないでしょうか?

「攻めのIT」は企業の競争力を高めるためのIT投資戦略、「守りのIT」は業務効率化に寄与するIT投資戦略と言われています。

競争力を高めるIT投資には以下のようなものがあげられます。

  • データ活用、分析による積極的な意思決定、ニーズの掘り起こし

  • スピード感のあるプロモーション戦略への活用

  • プロダクトイノベーションへの活用 など

これらはビジネスモデルの変革を伴う、いわゆるDXと呼ばれるものに相当すると考えています。

業務効率化に寄与するIT投資には以下のようなものがあげられます。

  • バックオフィス業務のシステム化

  • 昨今の社会事情を反映した在宅勤務の推進 など

コストを抑えてビジネスを安定的に機能させるための投資と考えています。

攻めのITはビジネスの変革、新しいビジネスモデルの創出などで売り上げを拡大することが評価の基準になると考えられます。
守りのITはコスト削減などで費用を抑える、もしくはROIなどで計測されるように投資によるで最大の効果を得ることが評価基準になると考えられます。

本業と照らし合わせて

私の本業はCADシステムを販売している会社のインフラエンジニアです。
普段は客先システムの性能面、機能面の最適化提案に伴うCADシステム向けインフラパッケージのバージョンアップ、新機種へのリプレイス、新機能の実装などのプロジェクトを担当しています。
システムの性能を上げたり、機能を追加したり、稼働率を上げたりといった提案は行っておりますが、ユーザーが使用するCADシステムを切り替えたり、設計開発のプロセスを変えたりしているわけではないため、上記の分類で見ると守りのITの部分が多いです。

設計開発のプロセスとなると顧客の専門部門の担当となるため我々の出番がないのが実情ですが、ちょうど顧客のCADパッケージが刷新される時期であり、自社の部門にはCADパッケージに合わせた設計プロセスの最適化を提案するチームもあります。攻めのITという面で顧客への貢献を考える場合、自社内で他チームと連携してより最適なシステム構築が提案できることが課題となっているため引き続き改善していきたいと考えております。

最後に

一次試験を受験される方は、暑い日が続いているので体調には十分配慮して最高の状態で試験に臨めるようお気を付けください。


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