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ノンアルコールカクテルは良いぞ

お酒を飲まなくなった。
今までもお酒に強いというわけでも特別好きでもなかったけど、普通に飲めた。「飲みに行こう!」と言われたら、「いいよ!」と言って飲みに行けたし、居酒屋に入ったら「とりあえずビール」に付き合うこともできた。

3年くらい前に、グラス半分のビールを飲んで倒れたことがある。薬の影響か、病気による体の変化か、年齢か原因はわからないけど、まあ、倒れた。

倒れた日あたりからお酒を飲まないようになった。100%介抱してくれる人と飲むときは少しだけ飲むこともあるけど、大人数の飲み会ではウーロン茶だけを飲むようにしていた。
それでわかったことが3つある。

1.飲み会は基本的につまらない
お酒を飲んでしか話せないことって大体くだらないし、あとあと覚えてない。酔っ払いの話は、シラフだと耐えられないものがある。シラフで飲み会にいると、「ごはんをしながら、お茶をしながらゆっくり話すほうが楽しいな~^^」と思うようになる。

2.飲まない飲み会に参加すると損をする
めちゃくちゃ飲む人と一緒にご飯をすると、割り勘をするときに大体損をする。だから、飲み会で元を取ろうとたくさん食べるとすぐお腹いっぱいになるし、参加した意味がだんだんわからなくなる。5000円の飲み会だったら、「同じお金で美味しいランチをゆっくり食べたほうがいいな~^^」と思い始める。ノンアルコールカクテルが入ってる飲み放題プランじゃないと参加したくなくなる。

3.飲まない=ノリ悪い!みたいな人をすぐ発見できる
今までは飲めたのに、急に飲めなくなると「今までは飲んでくれたのに!」「なんで急に飲まないの!ノリ悪いよ!」「飲めないのかーつまんないね」とか言ってくる人が一定数いる。
そういうときには「薬のせいで飲めない」とか「前に倒れちゃったから飲まないんだよね」と返すが、「大丈夫だよ!」と飲ませてくる人もいる。大丈夫じゃないから断っているんだろうが!と思うが、こういう人には何を説明しても理解してくれないことが多いので、今後の付き合い方の勉強にもなる。

1~3の理由から、「好きな人と美味しいご飯してたほうが時間もお金も有意義に使えるじゃん!」という気持ちになって大人数の飲み会に参加しなくなる。誘われなくなるし、好きな人としか会わなくなるから、結果的に交友関係が狭くなる。

これは良いことでもあって、好きな人と好きなごはんしか食べないから精神衛生上も経済的にもすごく良い。もっとおいしいご飯を!好きな人と!と思うようになったし、お金の使い方も変わった。日常の変化だ。

けど、たまーに飲み会に参加したり、飲んだりするとやっぱり楽しいのだ。テンションがハイになるし、言葉はすらすら出てくるし、交友関係は広がるし、なんかよくわかんないけど楽しいし、何かやらかしてもお酒のせいにすればいい。

じゃあ大人数の飲み会に、楽しく参加できる方法ってなんだろうなあと考えてみたら、ノンアルコールカクテルがあるお店にいるときはハッピーに過ごせることがわかった。相手も「一緒にお酒を楽しんでくれている」と思えるし、わたしもお酒飲まずに雰囲気だけ楽しめるし、カクテルが飲めるから「損した!」という感覚が薄れる。

そう考えると、ノンアルコールカクテルって飲み会界のバリアフリー的存在なのかもしれない。飲めないから飲み会に参加できない、という心象的ハードルをガッと下げてくれる不思議な飲み物だ。これからは積極的に飲んでいきたい、ノンアルコールカクテルを。

応援があると人は強くなる。例外なくわたしもそのはずです。