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輪廻の風 第1章

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#コロナに負けるな

輪廻の風 (25)

ラーミアとダルマインは一足先にインダス艦に乗船していた。

ラーミアが急いで操縦室に向かいドアを開けると、そこにはダルマインがいた。

「ねえ、エンディはどこにいるの?」

「エンディはいねえよ。あいつらに喧嘩売って生きて帰れるわけねえだろ?」

ダルマインはそそくさと出航の準備を整え、船は動き出した。

「まさかだましたの!?ミルドニアにはあなたの部下だってまだ残ってるんでしょ!?」

「うるせ

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輪廻の風 (24)

エンディとフロッドは43階まで来ていた。

敵を撃破して上に進めば進むほど兵隊の数は減少していき、43階に着いた頃には襲撃してくる兵隊は1人もいなかった。

しかし、それでも状況は悪かった。
フロッドの所持していた銃の弾丸は尽き、エンディは脇腹と太ももに1発ずつ被弾を受け、出血がひどかった。

そして一階で囚人達を撃破したであろう兵隊隊が、怒涛の勢いで上に向かってきているのが分かった。

「すまな

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