Good Practice Guidelines を読み解く

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BCI GPG を読み解く〜 #7 事業継続プログラムにおけるガバナンスと、役割・責任の割り当て (PP1-4)

前回の #6 までで解説させていただいた、事業継続プログラムの適用範囲を決めるというセクションに続いて、GPG には「Establishing governance」すなわち「ガバナンスを確立する」というセクションがあります(注 1)。

一般的に「ガバナンス」とは、やるべきことが適切に行われ、やるべきでないことが行われないようにするための統治の仕組みをいいます。例えば「コーポレート・ガバナンス」

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BCI GPG を読み解く〜 #6 事業継続プログラムの「適用範囲」を決める(後編) (PP1-3)

前回の #5 では事業継続プログラムの「適用範囲」の決め方について、その基本的な考え方について解説しましたので、本稿では具体的にどのようなことを検討して適用範囲を決めていくか、という段階に進んでいきたいと思います。

GPG では事業継続プログラムの適用範囲を決めるためのプロセスが上の図のように示されています。字が小さくて読みにくいと思いますが、要約すると次のようになります。

1. トップマネジ

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BCI GPG を読み解く〜 #5 事業継続プログラムの「適用範囲」を決める(前編) (PP1-2)

PP1 で「事業継続ポリシー」の次に書かれているのは、事業継続プログラムの「適用範囲」(scope)を決めるということです。

なぜこのような事をするかというと、組織の状況によっては、組織全体を事業継続プログラムの適用範囲にするのではなく、組織の一部を除外するか、もしくは組織の中で特定の部分だけを適用範囲とした方が、合理的な場合があるからです。この点については一旦 GPG の内容から離れて、私自身

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BCI GPG を読み解く〜 #4 「事業継続ポリシー」を決める (PP1-1)

本稿からいよいよ GPG の本体の説明に入っていきます。

最初のセクションには「PP1 Policy and Programme Management」というタイトルがついています。「PP」とは既に「#2 GPG の構成」で述べたとおり、GPG を構成する 6 つの実践領域のことです。その 1 つめで説明されているのは、組織として事業継続マネジメント(BCM)に取り組んでいく上での「ポリシー」と

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BCI GPG を読み解く〜 #3 GPG の前書き

本稿では GPG の 6 ページ目から始まる前書き(Introduction)について書いていきたいと思います。

6 ページ目の左側は、事業継続マネジメント(BCM)に関するガイドラインの必要性が以前にも増して高まってきたことや、関連する国際規格が発行されていることなど、GPG の改訂が行われた背景に関する説明と、GPG の発行主体である BCI の紹介が書かれていますが、皆さんあまりご興味なか

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BCI GPG を読み解く 〜 #2 GPG の構成

いよいよ今回から BCI の Good Practice Guidelines (略称 GPG)の内容について解説していきたいと思いますが、今回はまず GPG の全体構成がどのようになっているかを押さえておきたいと思います。

GPG は 6 つのセクションから構成されています。それぞれのセクションは「Professional Practice」つまりプロフェッショナルとしての実践領域と名付けられ

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BCI GPG を読み解く 〜 #1 まえがき

この私の Note に一度でもアクセスしていただきまして、ありがとうございます。

私が言うのも何ですが、タイトルにある「GPG」が何なのかをご存知の方は、非常に少ないと思います。これは、私が専門としている「事業継続マネジメント」(注 1)という分野におけるガイドライン文書として世界で最も普及している、「Good Practice Guideliens」という文書の略称です。2001 年に初版が発

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