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アレクサンダーテクニーク

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2023年1月の記事一覧

基礎。最重要。

基礎。最重要。

プライマリーコントロール。
ファーストコントロール。

日本人の私からすれば
どちらも同じようなものかなと思ってしまいますが、
母語が英語の方にはプライマリーコントロールって
専門用語と感じるみたいです。
(直接そう聞きました)

プライマリーにコントロールする
プライマリーなコントロールであって、
ファーストにコントロールするではないんです。

アレクサンダーさんは
喉に問題を抱えていて、
その

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いぬ。本能。

いぬ。本能。

アレクサンダーさんの著書に
犬の行動についての話が載っていまして。

閉じられた部屋に入れられると、
犬はなんとか外に出ようと、色々
あーだこーだ、します。
それは習慣に従い、足でつついたり
鼻先でなんとかしようとしたり、
噛んでみたりとします。

部屋から出るという目的に向かって、
習慣的行動の中から
試行錯誤を繰り返しているだけに過ぎません。
本能的な行動とも言えるかもしれません。

これは部

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原則。理論。

原則。理論。

頭が全体を決めてしまう。

頭と胴体との位置関係が
全体の機能などを決めてしまいます。

胴体に対して頭をどう方向づけているかによって
私たちの身体全体がどうあるのかが決まってしまいます。

バネを床に立て、その上に
何か重しとなるものを置いたとき、
バネはどうなるでしょうか。
バネの動きは制限されて、
動きが悪くなります。

これが身体で起こることです。

重しが頭です。
バネが背骨に代表される

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全体でしかない。

全体でしかない。

私たちは機械を真似てしまっています。

AIが人に似てくると言われていますが、
何を言っているのでしょうか。
人に似てくるということは、
人間のことがわかっているということです。

そうではなく、
人が機械の真似をしてしまっているんです。
人間はそれくらい融通がきくんです。

でもですよ、
私たちは機械のような動きのためには作られていません。

合体ロボでも書きましたが、私たち人間は
部分の集まり

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曖昧なまま。

曖昧なまま。

アレクサンダーさんはなぜ
曖昧な言葉で現そうとしたんでしょうか。

なぜ頭と首の関係はこうだと断定しなかったのか。
なぜ背中が広く長くはこういうことだと断定しなかったのか。

「首がフリーで頭が前へ上へ背中が長く広く」
これにはそれぞれの出発点がないので
どっちに行けばいいのか
方向がわからないんです。

(曖昧すぎるよ!)

アレクサンダーさんはこの言い方を
あえて選んだようです。

固定された

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大師匠を超えろ!

大師匠を超えろ!

私たちは進歩しているのでしょうか。

色々な専門分野が発達し
それぞれの専門家が育ってきました。

これは果たして進歩と呼べるようなものでしょうか。

ボディーワークと呼ばれるものだけでも
(最大限に範囲を広げて)
ヨガ、ピラティス、フェルデンクライス、
などなど色々あると思いますが、
いつ誕生したものでしょう。

それらが作られた時代
ともすれば未発達、古いなどと言われたりします。

現在の私た

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全体的。統合性。

全体的。統合性。

アレクサンダーさんははっきりと
解剖学や生理学はいらないと言っている。

それらは全体を部分に分け結果を統合する形で
もう一度全体を考えようとしているからだ。

私たちアレクサンダー教師が見ているものは、
生きている人間なのであって
部分を組み合わせたものではない。

解剖学や生理学が役立たずだと言っているわけではなく、
生きている人間全体として見る時には
不適切なものの見方だと言ってるだけです。

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機能。向上と制限。

機能。向上と制限。

身体の機能水準の向上と
思い込みを同時に扱う。

アレクサンダーテクニークがなんだかややこしく感じることの原因は
心と身体を別々に考えることが
普通だと思われているからだと思うんです。

身体の機能、心肺機能や運動に関するものなどと
精神的なもの、思い込みや固定観念などは
コインの裏表のようなもので
一方が変われば一方も変わる。

レッスンでは同時に進んでいきます。
思ったことは動きに現れるので

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姿勢と呼吸。

姿勢と呼吸。

腰と呼吸の関係ってかなり深い。

私はクラリネットを吹くのですが
吹奏楽器なので呼吸ってかなりの関心ごとなんです。

やっぱり姿勢はいい方がいいよね。
そう思うかもしれませんが、
ちょっと立ち止まって
あなた自身を見てみましょう。

まずは身体を観察してみましょう。

例えば腰。
腰と呼吸になんの関係があるんだと
そう思ったかもしれませんが、
かなり関係があるんです。

骨盤が前に倒れると腰が反り

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「やめる」を中心に。

「やめる」を中心に。

アレクサンダーをやっていると
ついつい忘れがちになることに一つに
「やめる」があります

あ、これを意識するのを忘れてた
こっちの方向性を忘れたなどなど

やること思うこと
方向性やらなんやら
色々あるわけです。

ですが、やっぱり「やめる」こと
専門用語で抑制を忘れては、
今まで通りの学び方になってしまいます

アレクサンダーテクニークの特徴の一つに、
やめたところに新しい習慣を
身につけるとい

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