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「こだわり」は危険

「こだわりは良い」なんて偏見がある。
が、「良い・悪い」なんて表現が成された際には留意を。
それはどっかの人間が勝手に判断した主観である。
そもそもこの世に良し悪しなんてモノはない。
あるならばとっくに戦争は終わっている。
あるならばとっくに犯罪は終わっている。
人間社会が進む為に必死に創造される「良い」というモノであるだけ。
そこに気づく事がまずは1番大事。

パンダ。

野生に1900頭くらいしか存在しない。
絶滅の危機にあるのは既知。
その大きな要因の仮説は「こだわり」

まず① 異性。
動物界ってのはオス同士で喧嘩して勝った勝者がメスと交尾できるのが一般的。
弱肉強食やから、弱い遺伝子などいらぬ。
殺し合いで勝って生きていくための遺伝子がいる。
合理的な生き方をSELECTするものよ。
が、パンダは違う。
勝者であろうが、オスの容姿が悪いとか、性格が合わなきゃ拒絶されるという。
これは弱肉強食世界で生き抜くには、危険な行為。
事実、パンダは絶滅危惧の状況である。

そのような「こだわり」をもつから、
動物園ではお見合いの為にわざわざ中国からパンダをレンタルせなあかんという面倒な工程がある。

そして② 食事。
笹が99%の主食なのは既知。
しかしパンダってのはクマ科。
消化器系は肉食獣。
つまり、本来は肉を食らう為の腸がある。
当たり前やが、消化器系は草食に対応していない。
が、パンダは笹を好み、肉を拒絶する傾向にある。
結果、食べた笹の大半は排出。
1カ月に1度、腸を新しくするため「粘膜の塊」を排せねばならぬ。
しかも、笹は数十年に1回、一斉に花を咲かせて枯れる特徴をもつ。
前回枯れた際に多くのパンダが餓死したのは聞いた事があるやろう。
意味不明な「こだわり」だらけな生き物がパンダ。

人間も同じ。
「こだわり」が良いとか悪いとかではない。
冷静に分析せよ。

こだわりが効果を示すのは、あくまでも「求められている」者だけ。
ARTの世界の作品。
音楽家の楽曲。
建築家の建造物。
そう、「こだわる」必要がある世界の者ならば、大事な要素である。

が、
誰にも求められてもいない人間の「こだわり」は、周りに迷惑である事が多い。
そこを間違え、無理やり「こだわり」を見せても嫌われるだけで終わる。

衣食住にせよ、何もこだわりがない方が生きやすくもある。
恋愛にせよ、何もこだわりがない方がうまくいく。

「こだわり」は良いとか悪いとかではない。

本当にそのこだわりは必要か?
を状況に分析して、見極める事が大事なんや。





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