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2024年3月の記事一覧

『社会学教科書ジェンダー章のコメント準備中』

『社会学教科書ジェンダー章のコメント準備中』

高橋幸さんの書かれた、社会学の教科書のジェンダーの章について、コメントの準備をしています。今、生活のことが大変すぎるので、むしろ気晴らし的に。若手を大切にしたく、言い方を考え中です😅 

一読して無理難題言われたであろうことが透けて見えました。お疲れ様です。

逆に自分について悟ったのは、私はクイアセオリーには流れなかったポスト江原由美子だ、ということ。何気に正統派だ。『ジェンダー秩序』的な説明

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『挨拶は無言で頷く男性的規範1』

『挨拶は無言で頷く男性的規範1』

男性は、路上ですれ違うときに、目が合うと無言で頷くことで挨拶をする、ということについて、しばしば言及してきた。これについて、ある程度まとめておくべきと思い、ともかくタイトルをつけて通し番号を振り始めた。

ビクトリアでは、私に対して、路上で、目が合うと頷いてくる男性の割合は、体感的には7割を超えていた、と思う。私がそれについて、バンクーバーで20年くらい働いているという日本人の新移民男性に確認した

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『トランス差別論文に関する日本社会学会への要望書原文』

『トランス差別論文に関する日本社会学会への要望書原文』

2022年5月24日、日本社会学会に送った要望書の、私が責任を持って書いた部分を公開します。私の一存では公開できないところ、また次の段落について言うために出すことを拒まれて掲載せざるを得なかった箇所、については省略をします。

私は信頼できる同胞に、この文章を送って見てもらった際に、要望書としては文章が優しすぎ同僚を説得しようとしているようだが、鶴田さんらしいでしょうと言われました。それは本当のこ

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『難民申請手続き開始』

『難民申請手続き開始』

【拡散希望します】

難民申請手続きを開始しました。かなりしんどい思いをしてやっており、まだシェルターを当たるも余裕なく、現在は最安値ドミトリーに滞在しています。フードバンクも使えますが、まだ出向いて手に入れる余裕もなく、です。

ビクトリアには、カウンセリングやマッサージを提供してくれるセラピストのサポーターもいましたが、ここにはまだおりません。手続きの都合上、バンクーバーにおります。

もし可

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『日本社会学会のトランス差別に関連して』

『日本社会学会のトランス差別に関連して』

Twitterで、下地ローレンス吉孝さんが、以下のツイートをしていました。
-------
日本社会学会のダイバーシティの定義に違和感

「性別」
「SOGI」
「エスニシティ」
「国籍」
「宗教」
「年齢」
「世代」
「心身の障がいの有無」
「肌の色」←ここだけなぜピンポイント⁉︎

ここには日本のアカデミズムにおいて、社会構築主義的な「人種」概念の研究不足や概念そのものの利用の忌避

(さらに

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『トランス関連の脱病理化運動は障害者差別反対運動』

『トランス関連の脱病理化運動は障害者差別反対運動』

性を越境する行為を脱病理化して、トランスジェンダーの健康と権利の問題に置き換える、というのは、(1)障害差別のようなものがあるかどうかとは別の話であり、別の言い方をするなら、(2)医療者など社会側の障害差別と闘うものである。

(2)から説明する。

まず、性別を越境する行為や人を逸脱だとして病理のカテゴリーに押し込めたのは、それを逸脱だとして、社会秩序をある一定の形にしようとした、社会やその成員

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『寄付を求め続ける理由2』

『寄付を求め続ける理由2』

もう一つ、私がドネーションを求め続ける理由で、書いていなかったと思うものは、助けてくれる人がいることを信じたいから、だと思う。

それは、先に書いた信頼と、再び関わってくる。私は親もそうだし、24年苦しんだ相手もそうだし、褒められたり、お願いししても何かが叶ったりはなかなかしない、という人生を生きてきた。性的虐待や精神的虐待はさておき、衣食住は何とかなっていたので、分かりにくくはありますが。

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『なぜ寄付の求めを続けているのか(セクシュアリティ考10)』

『なぜ寄付の求めを続けているのか(セクシュアリティ考10)』

寄付していただけるにせよ、していただけないにせよ、返信をいただいた人たちとのやり取りから考えたことについて、です。

まず、一つはバウンダリーというものに関わること、もう一つは信頼というものに関わること。

1 バウンダリー

まず、通常、お願いしないようなことをお願いして、それについて対応するというやり取りは、互いのバウンダリーに関わる。

私は、なるべくオフェンシブにお願いすることにならないよ

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『ポリシングとは何か』

『ポリシングとは何か』

日本では、あんまり使われていない概念なのかもしれない。警察が社会秩序を創造する実践のことというか、警察が社会を管理することによって国家を統制する仕組みのことというか、そういう手のこと。

こちらでは、社会学の研究の視点として、視座として、メジャーだと思う。日本は都合の悪いものは輸入しないし、ググっても、引っかからないようにしたりしてるし、ね。そういうある種の規制が、知らないうちになされていることは

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『逮捕の不思議』

『逮捕の不思議』

こちらの実際にはアクティビスト的な活動家をしている人は、あえて、決して、アクティビストとは名乗らない。なぜなら、名乗った途端に、逮捕されることと隣り合わせになるから。

逮捕と隣り合わせで調査をしている人類学者は沢山いるし、ジャーナリストもまさにそう。私も、自分のすることが犯罪に、今はならなくで、後にもならないように、ずっとものすごく気をつけている。日本には共謀罪という、世界的にはおきて違反のもの

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『目の前で悪口を言う人たち』

『目の前で悪口を言う人たち』

私がしばしば遭遇するのは、カップルとか友人同士とかで、目の前で私の悪口を伝え合う人たち。あと、あり得ないほど、あからさまに嫌な態度を取ったり。

背後とか、近くで言うってのも、良くある。

私は、分かってわざとやっているんだと思っていた。例えば、私について言っていないような感じとか、聞こえないはずだと思ってやっていそうな感じにしても。日本語でも、ですよ。多くは日本の人だし。

しかし、なんと、私が

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『今朝のメール』

『今朝のメール』

昨年春に、適切に助けを求められてない、と繰り返し私に言っていた知り合いへのメールです。今朝書きました。なお、以下の活動を始めたのは8月下旬です。自分では、自分を誉めたいです。

——
Canadaのフェイスブックのアカウントのフォロワーが3000人近く、日本のものは1500人ちょっと、noteというオンラインのジャーナリングのサービスを使って文章を書きトータル73000ビューになっていますが、それ

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『ハンスト』

『ハンスト』

ハンストにずっと憧れていた。

『サフラジェット』という映画で、女性参政権獲得運動のために、刑務所でハンストを試みる主人公が、鼻から管を胃に無理矢理入れられて、牛乳を流し込まれるのに抵抗する姿に、カッコいいわぁと、ため息をつき、映画を見終わった後、私も過激派になりたい!と何回も叫んだ。

穏便に穏便に、トランスジェンダーの知識について、普及に努めてきて、本当に我慢に我慢を重ねていたんだと思う。

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