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『寄付を求め続ける理由2』

もう一つ、私がドネーションを求め続ける理由で、書いていなかったと思うものは、助けてくれる人がいることを信じたいから、だと思う。

それは、先に書いた信頼と、再び関わってくる。私は親もそうだし、24年苦しんだ相手もそうだし、褒められたり、お願いししても何かが叶ったりはなかなかしない、という人生を生きてきた。性的虐待や精神的虐待はさておき、衣食住は何とかなっていたので、分かりにくくはありますが。

アカデミアでも、我慢に我慢を重ねてトランスジェンダーに対する丁寧な説明を繰り返してきて、その中で酷い目に沢山会ってきて、助けを求めても、カミングアウトもしていなかったし何のことか分かってもらえないことが多く、めためたになってバーンアウトした。

それでも、夏にパブリックにカミングアウトをして、少しずつ復活していて、助け始められている。だから、助けを求めたら助けてもらえるし、世の中には良い人も沢山いると身をもって知り、腹に落とし込みたいんだと思う。そして、その経験がまだまだ少なく足りないんだと思う。なんと48歳でやっとそうして、私としては、まだ7ヶ月目なんだけれど、人びとにとっては、もう飽きたとか、記憶薄れたとか、みたいな感じのようなのですけれどもね。

頼めたこともそんなになかったから、どれくらいの感じで頼んだら良いのかも分からないし、正直、安達祐実が子役の時のドラマのセリフにあった「同情するなら金をくれ」って感じなんだと思う。同情は、充分上からなされる行為で、私にとってはある種の屈辱だから、ただでやらないで、って感じなんだろう。

話を聞くよと言われたりするけれど、話せる相手かどうかは、私が決めるし、相手に信頼を持つ準備もなく、自分のことを話せたりはしない。私はカミングアウトしてからは、直感的に話せる人を捕まえられるようになってて、実は話す相手に困ってたりはしないの。それについて人より恵まれているかもしれないけれど。

そうして、助けてもらうなら自分のしたことに報われる形で助けてほしいし、No one to turn toというタイトルに関して既に書いたように、親でもパートナーでも友だちでもなかったから、せめて自分が頑張ってきた領域のコミュニティの人たちに助けてほしかった。これが理由として、かつて最初に説明したもの。(なので、これは実質上は、2ではなく3である。)

しかし、それは諦めて、対象を、ものすごく拡大してるんだけどダメなんですよね。

難しいですね。


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