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お節を作って ケセラセラ

 今年もあと二日です。
こざる達は、お節の準備をしています。

 黒豆当番のごさるちゃんは、吹きこぼれないように、
鍋から離れないようにしています。
「美味しくなあれ、美味しくなあれ。」
おまじないのように、黒豆に言っています。

 居間では、りこちゃんと こざる達が、絹さやのすじをとっています。
絹さやは、ピカピカでつやつや、綺麗な緑色です。
りこちゃんの古くからの友人の あさちゃんが、
地元でとれた絹さやをたくさん送ってくれたのです。

「りこちゃん、こうしてここをつまんで、ピューって引っ張るんだよ。」
こざるちゃんは、りこちゃんに教えます。
昔は、りこちゃんが、こざるちゃんに教えてくれたのです。

 りこちゃんは、こざるちゃんの言う通りに、
ヘタをつまんで、ピューと引っ張ります。
「できたー、できたねー。りこちゃん、上手だねー。」
「うんうん、できたよ。」
りこちゃんも、こざるちゃんも、嬉しそうです。

 黒豆当番の こざるちゃんが やって来ます。
「黒豆、できたよー。」

 そこへ買い物に出ていた こざるちゃんが帰って来ました。
「ただいまー。石焼き芋、買ってきたよー。」
みんな、クンクンと、焼き芋のいいにおいをかぎます。
「わーい。おやつにしよう。」

 ラジオからは『ケセラセラ』が流れてきます。
ドリス・デイが軽快に歌っています。
「じゃあ、お茶を入れるね。」
黒豆当番のこざるちゃんは、また台所へ歌いながら行きます。

大晦日の一日前の今日も、穏やかないい日です。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
なんと明日は大晦日!!
よい毎日でありますように (^_^)


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