学習効率を格段に上げるにはどうしたらいい??
みなさん、せっかく長い時間本を読んだ、勉強をしたのに次の日はそのインプットした内容を忘れているということはありませんか。
この記事では、インプットした内容をいかに長期記憶に繋げるかについて提言していこうと思います。
記憶のメカニズムとは
記憶について述べるときには、知っておかなければいけないことがあります。それはエビングハウスの忘却曲線です。
学習をして、1日を経過すると覚えている割合が30%、1ヶ月を経過すると20%ほどになってしまいます。人は復習をしなければ、学んだことを忘れてしまいます。
また学習効率では
私たちが小学校・中学校・高校と大半の時間を授業を受けるとして学習していました。講義や読書の定着率が5~10%。他者に教える定着率が90%です。机に座っている生徒よりも教えている先生の方が学習の定着率が良いということは有名ですよね(いわゆる先生の方が勉強している)。ピラミッドの上に行くほど定着率の低いインプット重視の学習。下にいくほど定着率の高いアウトプット重視の学習をしているということがわかります。
インプットとアウトプットの割合は??
みなさん、インプットとアウトプットの割合はどの程度であると思いますか?本をたくさん読んで、たくさんの情報を手に入れて勉強したように思っていませんか?
実際にはインプット:アウトプット=3:7が記憶の定着には効果があるようです。
コロンビア大学の心理学者アーサー・ゲイツ博士が興味深い実験をしています。小3から中2までの100人以上の子どもたちに、「紳士緑(人名鑑)に書かれた人物プロフィールを覚えて暗唱するように指示しました。子どもたちに与えられた時間は9分でしたが、そのうちの「覚える時間」(インプット時間)と「練習する時間」(アウトプット時間)の割合は、グループごとに異なる時間が指示されました。
最も高い結果を出したのは、約40%を「覚える時間」に費やしたグループでした。年長の生徒になると「覚える時間」が少なくて済むようになり、「覚える時間」に約30%の時間を費やしたグループが高得点をとりました。
アウトプット比率でいうと、初心者は6割、熟練者は7割の時間をアウトプットに振り分けるのが、効果的な勉強・学びの方法といえます。
インプット中心の学習者にとっては、本をあまり読まずにアウトプット中心の学習は少し恐怖感があるかもしれません。しかし、挑戦してやってみましょう。
なぜという疑問を大切にする
インプット中心の学習をやめ、アウトプット中心の勉強を始めると、途中でなぜという疑問が生まれることでしょう。その疑問こそが学習の本質だと考えます。人間は物事を知りたいという好奇心があります。無理やり勉強しているときよりも、好奇心に任せて学習しているとドーパミンが分泌されます。台湾の歴史や文化について知りたい。しかし、一冊の本を読んでいまいち理解ができず、説明することができない。では他の著者が書いている本を読んでみてよりわかりやすく書いてあるかなどです。そして、この疑問を大事にして、周りの人に質問・相談に行きます。なぜという課題点を見つけ、それを解決することが自身の成長に繋がります。
まとめ
勉強とは、「本を読んでおしまい」というものではありません。むしろ、本当の勉強とは本を読んだ後のアウトプットです。物事「2割で8割」という言葉があります。全体の大事な部分2割をおさえることで8割できているというものです。教科書の重要な箇所2割に近い3割をおさえ、その3割の定着率を上げるために、アウトプットで力をつける。3割の内容から10割の内容まで疑問点を深掘りし、興味を広げ学習をすることで、その人自身の教養が磨かれていくと思います。みなさんも、アウトプットを意識して本を読んでみてはいかがでしょうか。
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