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クラブ別戦力評価#5 FC東京

記事編集日:2023年1月15日

みなさん、こんにちは。
本日より、2023シーズン開幕に先立ちまして、昨年も行いました戦力評価を行っていきたいと思います。

すでに、2023年に入り、各クラブが新体制発表、キャンプインなどという状態になってきました。

「クラブ別戦力評価」の第5は、FC東京編です。

評価軸としては、「GK」から「FW」の各ポジション、そして「その他」として監督などのスタッフや継続性を「SS」「S」「A」「B」「C」「D」「E」の7段階評価をしていきたいと思います。

移籍市場

ここまでの、移籍市場の動きを振り返っていきましょう。
画像は、Jリーグ公式の移籍情報ページのキャプチャになります。

考察

 このオフのFC東京は非常に選手の入れ替えが多いオフシーズンになりました。
 一方で、主力級の移籍という観点ですと、アビスパ福岡へ移籍した紺野選手のみとも言える状態で、基本的にはアルベル監督の元構想外になっているような選手が軒並み移籍し、若い才能を新たに獲得したイメージです。

 高萩選手、三田選手、林選手などの30歳を超えているベテラン選手放出の一方で、大卒2名、高卒4名獲得しており非常に若返りがはかれているとも言えます。

 移籍した紺野選手のポジションには、年齢的には上になってしまいますが、横浜Fマリノスより仲川輝人選手を獲得しており、戦力的にマイナスということはないでしょう。
 非常にタスクが多く負傷などのリスクも大きい3人の中盤は、梶浦選手、品田選手をレンタル放出した上で、サガン鳥栖より小泉選手を獲得しております。

 また、ながいこと長友選手の去就が不透明であったサイドバックには、岡山より徳元選手の獲得をしています。

 最後に、ルイス・フェリピ選手は期限付き移籍期間満了となりましたが、ブラジルのシャペコエンセよりペロッチ選手を獲得している他、ユースから昇格してきた熊田選手がどの程度プロで通用するのかは実物です。

評価

GK

 昨季の守護神であるヤクブ・スウォビク選手は今季も健在です。
 ベガルタ仙台時ほどのパフォーマンスではないとは言え、依然としてパフォーマンスはJリーグ屈指であることは疑いの余地はありません。

 そして、いわてグルージャ盛岡へ期限付き移籍していた野澤選手がFC東京に復帰した一方、2番手であった波多野選手が出場機会を求めてVファーレン長崎への武者修行を決断しました。

 クバ、波多野というJ1でレギュラーであってもおかしくない選手が2枚いた昨季と比べると、一抹の不安は残りますが、守護神の存在が偉大なだけに大きなマイナスではないでしょう。

 加えて、林選手の退団はあったものの、経験豊富な児玉選手が有事の際には良いパフォーマンスを見せてくれるでしょう。

 昨季よりじゃっかんのマイナスということも考えて、『A』評価にしました。

DF

 DF陣営に関しても、大きな動きはないと言えるオフになりました。
 岡崎選手の退団や蓮川選手、岡庭選手、大森選手の期限付き移籍延長はありましたが、基本的に多くの試合に出ていたメンバーは全員残留しています。

 サイドバックには、岡山より攻撃面に特徴のある徳元選手を獲得したことに加え、日本代表の長友選手、守備力の中村選手、将来を嘱望されているバングーナガンデ選手など経験豊富な選手から若手まで揃っており、理想的なメンバー構成であると言えます。
 レギュラーに関しても、「確約」という選手はおらず、激しいポジション争いが繰り広げられるでしょう。

 センターバックはサイドバック以上に戦力が充実しています。
 昨季もレギュラーであった森重選手、木本選手に加え、大分時代は活躍していたものの昨季は負傷に悩まされたエンリケ選手がおり、「J1での主力経験者」という括りにしても3人います。
 加えて、東選手、木村選手といった年代別日本代表選手や高校生の時にルヴァンカップデビューをしている選手など、有望な選手も複数人在籍しており、完璧なバランスといっても問題ないです。

 多くの実力者が在籍していることに加え、コミュニケーション面が大事な守備陣は昨季からの継続メンバーが非常に多いことを踏まえて、評価は『S』としました。
 最高評価にしなかった理由としては、サイドバックが上がることが多い戦術でその裏を取られた時のカバー力などが懸念点に挙げられるからです。

MF

 中盤は昨季のメンバーをベースにさらに戦力に厚みを持たせる補強に成功しました。

 昨季までの主力メンバーは全員残留させた上で、出場機会の少なかった高萩選手(昨季後半戦は栃木へレンタル)、三田選手、梶浦選手、品田選手を放出し、サガン鳥栖で燻銀の活躍を見せていた小泉選手を加えました

 ワンアンカーと二人のインテリオールという構成のポジションにはなると思いますが、相当の戦力で2チーム作れるような陣容であることに間違いありません。

 加えて、寺山選手など大卒ルーキーも獲得しており、経験豊富な選手と若手が揃っているという面ではとても良い構成であると言えます。

 大卒で加入した年から主力として活躍してきた安部選手ですら主力になれるかわからないのが現状で、Jリーグでも屈指のハイレベルなポジション争いが繰り広げられるでしょう。
 このようなことを踏まえ、最高評価の『SS』としました。

FW


 最後にFWです。
 紺野選手とルイス選手が退団したものの、仲川輝人選手とペロッチ選手を加えてことに加え、ユースで規格外のプレーを見せていた熊田選手も昇格しており充実の陣容であると言えます。

 センターFWタイプに関しては少し懸念点があります。
 負傷持ちのディエゴ・オリベイラとJリーグ初挑戦のペロッチ選手、昇格初年度の熊田選手ということで選手層は不安がありますが、アダイウトン選手やレアンドロ選手もプレー可能であるということを踏まえるとそこまで大きな穴にはならないでしょう。

 ウイングは、レアンドロ、アダイウトンの強力ブラジリアンに加え、仲川輝人、渡邊というJ1で実績のあるFW。そして、荒井、俵積田、西堂といったイキのいい若手選手がいるというこちらも理想的な構成であると言えます。

 昨季の得点数が46点ですので、最低でも+10点程度は狙いたいと言えるメンバーであると言えます。
 評価は、最高評価の『SS』にしようかと思いましたが、中央にやはり不安要素があるので一つ落として『S』としました

その他

 最後に「その他」です。

 「戦力浸透に時間がかかる」と言われるアルベルサッカー2年目ということで、「新しい」という言葉は言い訳にしかすぎなくなりました。
 基本的に、昨季多くの試合に出場していた選手は軒並み残留しており、横浜Fマリノスでポゼッションサッカーに精通している仲川輝人選手を加えるなどポゼッションの実現。「ボールを大事にする」サッカーの実現という面ではこれ以上ない面々が揃ったとも言えそうです。

 分析コーチが退団?したことは懸念点ですが、それでもスタッフ陣含め多くのメンバーが残留しており、基本的には「継続路線」を歩む今季、という面も考えるとスタッフ陣や継続性の評価は非常にポジティブで『SS』と考えました。

予想フォーメーション

予想フォーメーションは、昨季同様に4-3-3を考えました。

 GKは、昨季同様、クバ選手がスタメンになるでしょう。
 昨季3番手の児玉選手とグルージャで主力の時期もあった野澤選手がいますが、なかなかこの牙城を崩すのは難しく2023シーズンはこのまま行きそうです。
 2024年には、波多野選手が復帰すると思いますので、本格的なポジション争いということになるのではないでしょうか。

 サイドバックは、岡山から加入した徳元選手、長友選手、中村選手、バングーナガンデ選手の4人が中心となるでしょう。
 鈴木選手は、2022シーズンの様子を見るとかなり厳しいというのが正直なところです。
 アルベルサッカーのポゼッションスタイルへの適応という観点では、残留組にチャンスがありそうですが、長友選手がフル出場できるのか否かということを踏まえてスタメンが決定されるのではないでしょうか。
 ただ、どの選手も実力者であるということは言わずもがなです。

 センターバックは、木本選手と森重選手という2022年の鉄板コンビに加え、2021シーズンは素晴らしいパフォーマンスを見せていたエンリケ選手が控えています。
 順当に考えれば、この3選手が中心となってポジション争いが展開されますが、一方で、年代別日本代表の木村選手や昇格した東選手などもルヴァンカップなどを中心に出場機会を得ていくものともわれ、場合によってはシーズン後半などから主力の座を奪い取ることだって考えられます
 実力者3人、将来枠2人という構成は完璧です。

 アンカーポジションは、昨年前半戦は青木選手が主軸でした。その、青木選手が負傷をした後半戦は東選手が燻銀のパフォーマンスを見せていました。
 青木選手が昨年内での復帰が叶わなかったこと。東選手のパフォーマンスが良かったことを踏まえ、東選手を一番手予想していますが、ここは横一線でしょう。
 また、順天堂大学より加入した寺山選手も虎視眈々とチャンスを狙っており、実力者2人2を差し置いて主力になるやもしれません。

 インテリオールは、昨年前半戦は、松木・安部、後半戦は松木・塚川が多くなっていました。
 今季は、この3人に小泉選手を加えた4人がポジションを争うでしょう。
 いずれの選手もJ1で主力級の力を持っている選手であり、どの選手が出てもよいパフォーマンスができることは目に見えていますが、その中でコンディションの良い選手を起用できるのは良いことです。

 ウイングに関しては、紺野選手が抜けた右ウイングには渡邊選手。左ウイングには新加入の仲川輝人選手と予想しています。
 スタメン予想していない選手ですと、ルーキー組やアダイウトン選手、レアンドロ選手がいますが、レアンドロ選手は素行不良もありシーズンを通しての主力としての活躍が難しい点。アダイウトン選手はスーパーサブの方が相手に脅威を与えられる点を踏まえこのように予想しました。
 いずれにせよ、今名前を上げた5選手はJリーグ屈指の実力を持った選手ですので、誰が出ても相手の脅威になることは間違いありません。

 最後に、最前線です。
 主軸は、昨年同様、ディエゴ・オリヴェイラ選手でしょう。
 長谷川健太監督時と求められるタスクに変化が生じており、得点数こそ減少したものの献身的なプレーは変わらずです。
 しかしながら、昨年は負傷を抱えていながらのプレーであったということや年齢的な面もあってシーズンを通してフル稼働できるかは不透明で、ブラジルから加入するペロッチ選手やユースから昇格する熊田選手に期待です。
 熊田選手は、ユースの試合でバイシクルを決めたり、すでにトップチームデビューしていたりと非常に将来を嘱望されている選手で、今季のスター候補生でもあるでしょう。

まとめ

これまでの評価をまとめます。

目標

 現実的な目標は、「優勝。」になるでしょう。
 アルベルサッカー2年目となり多くのスタイルに適合した選手を加えた今季。加えて、Jリーグ優勝経験者もくわえ、本格的にタイトルを狙いにいくとすれば今季ではないでしょうか。
 長友選手の悲願でもある「首都クラブにシャーレを」という目標を達成するための最高の年であると言えそうです。

最後に

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