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なかにし(nia)
2016年9月22日 15:06
誰もいない夜の道路が好きだ。真ん中を歩くと、時間が止まっているような気がする。わたしは人生の真ん中にいた。ビジューつきのハイヒール。腐るほどに長い駅のホーム。点字ブロックに引っ掛かってガラガラとキャスターが鳴く度に死にたくなった。もう全部を投げ出して、ここから消えてしまえたらよかったのにと、そう願うわたしは夜の隅っこにいる。———いつかのわたしのスマホメモから。安易な希望をつけたして。
2016年9月8日 19:02
雑踏に嫌気がさして少しだけ厭世的な気分になったら、ここに来る。決めていたわけじゃないけれどいつの間にか、ある種のルーティンやおまじないのように、僕は「05」と書かれた小汚いビルの屋上に足を運ぶようになっていた。5という数字は好きだ。ぴかぴかのビルじゃない辺りもまた、僕にとっては都合が良く思えた。美人が苦手なのと一緒で、綺麗すぎるビルなんてものもあまり得意じゃない。パーカーやスニーカーが似合うくら