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四角い箱の真ん中のまんまるな夜の隅っこで

誰もいない夜の道路が好きだ。真ん中を歩くと、時間が止まっているような気がする。

わたしは人生の真ん中にいた。ビジューつきのハイヒール。腐るほどに長い駅のホーム。点字ブロックに引っ掛かってガラガラとキャスターが鳴く度に死にたくなった。もう全部を投げ出して、ここから消えてしまえたらよかったのにと、そう願うわたしは夜の隅っこにいる。

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いつかのわたしのスマホメモから。安易な希望をつけたして。

読んでいただいてありがとうございます。少しでも何かを感じていただけたら嬉しいです。 サポートしていただけたら、言葉を書く力になります。 言葉の力を正しく恐れ、正しく信じて生きていけますように。