ことろ

児童文学が好き。ココアや紅茶も好き。温かい飲み物とぬくぬくした場所で読書したい。のんび…

ことろ

児童文学が好き。ココアや紅茶も好き。温かい飲み物とぬくぬくした場所で読書したい。のんびりマイペース。パニック障害持ち。

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自己紹介

はじめまして、ことろと申します。 noteの存在は前から知っていたものの、今回がはじめての投稿となります。 まだ右も左もわからない状態ですが、これからマイペースに楽しんでいけたらいいなと思います。 さて、自己紹介ということで、私のこととnoteをはじめた理由を少し話したいと思います。 私は30代のA型、2月生まれ 福岡に生まれ育っています。 高校生の時にパニック障害になり、以降ずっと精神科に通っています。 普段は動画を見たり、絵を描いたりしながら、静かに暮らしています。 絵

    • 『ペナンブラ氏の24時間書店』 〜暗号を解いて謎を解き明かせ!

      こんばんは、ことろです。 今回は『ペナンブラ氏の24時間書店』という本を紹介したいと思います。 『ペナンブラ氏の24時間書店』は、著・ロビン・スローン、訳・島村浩子、装画・スカイエマの小説です。 初版は2014年なのですが、それまでに現実にある名称(例えばグーグルとかキンドルとか)がたくさん出てきます。 書店/図書館/塔/エピローグと大まかな章立てはありますが、その中にもたくさんの節があり、長い物語を構成しています。 主人公は、クレイ・ジャノン。 〈ニューベーグル〉という

      • 『まだ恋ははじまらない…』  〜すれ違ってばかりの二人

        こんばんは、ことろです。 今回は『まだ恋ははじまらない…』という小説の紹介をしたいと思います。 『まだ恋ははじまらない…』は、著・蘇部健一(そぶ けんいち)、装画・toi8の恋愛小説です。 第一章/第二章/第三章/恋は遅かった…/第四章/エピローグという構成になっており、すれ違ってばかりでなかなか会えない二人が描かれています。 伊藤まなみ 女優を目指して九州(宮崎)から上京。 一度だけオーディションの最終審査に残ったものの、落選。 アルバイトをしながら劇団で活動している。

        • 『たまねぎとはちみつ』 〜おじさんと一緒だったからこの一年たのしかった

          こんばんは、ことろです。 今回は『たまねぎとはちみつ』という本を紹介したいと思います。 『たまねぎとはちみつ』は、著・瀧羽麻子(たきわ あさこ)、装画・今日マチ子の児童文学小説です。 「春/夏/秋/冬、そして春」の四章で成り立っており、小学五年生が主人公の出会いと成長の物語です。 主人公は、長谷川千春(はせがわ ちはる)。小学五年生。 至って普通の女の子だが、ハキハキしている友達の紗希とはちがい、少しおっとりしている。 ある日、近所の白猫ミルクの後を追って、とある修理屋の

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          『雨の降る日は学校に行かない』 〜虹を作るのは自分

          こんにちは、ことろです。 今回は『雨の降る日は学校に行かない』という小説を紹介したいと思います。 『雨の降る日は学校に行かない』は、著・相沢沙呼(あいざわ さこ)、装画・ゆうこのヤングアダルト小説になっています。 短編集になっており、おそらく同じ中学に通う女子生徒がそれぞれ主人公になる、六つの話が収録されています。 1.『ねぇ、卵の殻が付いている』 この物語は、ナツとサエが保健室登校をしているお話です。 いつもナツがお母さんに持たされて、殻付きのゆで卵をふたつ、アルミ箔に

          『雨の降る日は学校に行かない』 〜虹を作るのは自分

          『ポーチとノート』 〜恋と生理と大人になること

          こんにちは、ことろです。 今回は『ポーチとノート』という小説を紹介したいと思います。 『ポーチとノート』は、著・こまつあやこ、装画・miiiの中高校生向けの小説です。全13章あり、恋する高校生の生理がテーマのお話です。 主人公は、可藤未来(かとう みく)。16歳。高校二年生。 いたって普通の女の子だが、生まれてから一度も生理が来ていない。 十歳の誕生日に祖母から生理用ナプキンが入ったポーチをもらってから一度も使っていないため、鍵付きの引き出しに仕舞っている。 そのポーチと

          『ポーチとノート』 〜恋と生理と大人になること

          『弁当男子』 〜ありがとうが言えたら

          こんにちは、ことろです。 今回は『弁当男子』という本を紹介したいと思います。 『弁当男子』は、著・池田將友(いけだ まさとも)、装画・恩田りお子の小説です。 “心からの感謝の気持ち”をテーマに書かれた作品を募集し、広く社会に発表することを目的とした小説アワード、第一回「ありがとう大賞」の特別賞受賞作「弁当男子の先生と素直になれない中学生」を改題のうえ、大幅に加筆・修正されたものです。 山形県長井市出身の作者が、山形県長戸市という架空の町を作り、ひとつの家族の再生を描きました

          『弁当男子』 〜ありがとうが言えたら

          『天地ダイアリー』 〜植物を育てたらこんなにも変われた

          こんにちは、ことろです。 今回は、『天地ダイアリー』という本を紹介したいと思います。 『天地ダイアリー』は、著・ささきあり、装画・高杉千明のヤングアダルト小説です。 プロローグと第8章で成り立っており、主人公は軽度のマスク依存症です。そんな彼が中学に上がって、栽培委員会に入り変わっていく成長物語です。 主人公は、木下広葉(きのした ひろは)。中学一年生。男子。 軽度のマスク依存症で、マスクをしていないと外出ができない。 父親の仕事の都合で2〜3年ごとに転校していたため、親

          『天地ダイアリー』 〜植物を育てたらこんなにも変われた

          『この川のむこうに君がいる』 〜ふつうでいたい気持ち

          こんにちは、ことろです。 今回は『この川のむこうに君がいる』という本を紹介したいと思います。 『この川のむこうに君がいる』は、著・濱野京子、装画・北澤平祐のヤングアダルト小説です。 全12章あり、東日本大震災のことがテーマとなっています。 主人公は、岩井梨乃(いわい りの)。高校一年生。 小学校6年生の頃に被災し、引っ越した先の中学に上がったものの、被災者扱いされ思うように過ごせなかったので、高校では自分のことを誰も知らない場所に行こうと決めた。震災で兄を亡くしている。宮

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          『美雨13歳のしあわせレシピ』 〜思い出の料理が家族をつなぐ

          こんにちは、ことろです。 今回は『美雨13歳のしあわせレシピ』という本を紹介したいと思います。 『美雨13歳のしあわせレシピ』は、著・しめの ゆき、装画・高橋和枝の児童文学小説です。 第1章「梅雨入り宣言」、第2章「雨、ときどき 雨」、第3章「大雨洪水警報」、第4章「雨だれの音」、終章「梅雨明け」と、この物語は梅雨の間に起きたことが書かれています。 主人公は、神崎美雨(かんざき みう)。六月生まれ。13歳。 中学に入ってから、まだ友達らしい友達がいない。一応、一緒にお弁当

          『美雨13歳のしあわせレシピ』 〜思い出の料理が家族をつなぐ

          一年を振り返って

          こんにちは、ことろです。 今回は本紹介ではなく、noteに投稿を始めてから一年経ったので、その振り返りをしたいと思います。 私が初めて投稿した日は2023年2月4日でした。 右も左もわからず、ドキドキしながら自己紹介記事を書いたのがはじまりです。 その後、しばらくは投稿日時が定まらず不定期な感じでしたが、だんだんと二週間に一回のペースに落ち着きました。 この二週間に一回というペースは、図書館で本を借りるときの期間です。 図書館で借りる本は基本15日間借りることができるので、

          一年を振り返って

          『強制終了、いつか再起動』 〜違法薬物に染まったら

          こんにちは、ことろです。 今回は、『強制終了、いつか再起動』という小説を紹介したいと思います。 『強制終了、いつか再起動』は、著・吉野万理子、装画・有村佳奈の小説です。 3人の登場人物が主人公になり、物語が進んでいきます。 ヤングアダルト小説で、大麻や覚醒剤など違法薬物に関することがテーマとなっています。 主人公は、加地隆秋(かじ たかあき)。 中学生で、いかにも体育会系の体型をしているにも関わらず運動神経ゼロの男の子。父親の転勤で新しい学校に編入した。その際、レベルの高

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          『翼をもたない私たちは、それでも空を飛びたかった。』 〜答えの出ない問題だけれど、それでも支え合って生きていく

          こんにちは、ことろです。 今回は、『翼をもたない私たちは、それでも空を飛びたかった。』という小説を紹介したいと思います。 『翼をもたない私たちは、それでも空を飛びたかった。』は、3人の作家さんによるアンソロジーとなっており山下君子、麻希一樹(まき かずき)、橘つばさの著作となっています。イラストはorie(オリエ)さんです。巻頭に4ページほどカラーイラストが載っていて、今時な絵柄も相まって若い子たちが手に取りやすい本になっています。 タイトルは、翼をもたない私たちは、それ

          『翼をもたない私たちは、それでも空を飛びたかった。』 〜答えの出ない問題だけれど、それでも支え合って生きていく

          『あした、弁当を作る。』 〜ぼくのことをちゃんと見て

          こんにちは、ことろです。 今回は、『あした、弁当を作る。』という小説を紹介したいと思います。 『あした、弁当を作る。』は、著:ひこ・田中、装画:岡野賢介の小説です。 全13章あり、一日目(月曜日)から十三日目(土曜日)まであります。 主人公は、日下部龍樹(くさかべ たつき)。みんなからはタツと呼ばれている。中学一年生。帰宅部。 ある日から母親に対してゾクッとくるようになった。背中を触られることも、お弁当の残りをお昼に食べていることも、部屋を勝手に掃除してくれていることも、

          『あした、弁当を作る。』 〜ぼくのことをちゃんと見て

          『紙コップのオリオン』 〜迷惑かけずに存在できるものなんか、どこにもないんだよ

          こんにちは、ことろです。 今回は、今年一発目! キャンドルがきらきら輝く『紙コップのオリオン』という小説を紹介したいと思います。 『紙コップのオリオン』は、著・市川朔久子(いちかわ さくこ)、装画・鯰江光ニ(なまずえ こうじ)の小説です。 全18章から成り、手紙/学校/キャベツ/アンケート/実行委員会/白(ましろ)のファイル/プチトマト/夏休み/迷子/つながる星/それぞれの名前/リハーサル/ドアポスト/鍋焼きうどん/流星群/小火(ぼや)/キャンドルナイト/終章 終わりとはじ

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          『おやすみの神様』 〜素直になれば迷子にならない

          こんにちは、ことろです。 今回は、神様シリーズ(と勝手に呼んでいるシリーズ)の第五弾にして最終巻の『おやすみの神様』を紹介したいと思います。 『おやすみの神様』は、著・鈴森丹子(すずもり あかね)、装画・梨々子の小説です。 全7章で構成されており、序章、同居の神様、褒美の神様、壁登の神様、練習の神様、恋愛の神様、終章と、序章・最終章以外すべて"~の神様"というタイトルになっています。 登場人物は、 坂神吉良恵(さかがみ きよえ)。24歳。 おじいちゃんが社長を務める造園会

          『おやすみの神様』 〜素直になれば迷子にならない