通過儀礼 助っ人が来る 倭姫命版ヒーローズジャーニー21ことの葉綴り九八九
倭姫命版ヒーローズジャーニー21
おはようございます。十一月十四日(月)。
暦は、六曜は「赤口」で、お昼前後が吉。十二直は「成」で、物事が成就する日。新しいことをスタートするのにいい日。種まき。婚礼、開店開業、引越し、旅行に吉です。
二十八宿は「張」で、祭祀、お参り、婚礼、お祝い事、就職に吉です。早いものでもう11月も半ば! あと今年も残り一月半になったんですね~びっくり!
今週も、皆さん、お元気でお過ごしくださいね。
一難去ってまた一難?
約二千年前、天照大御神さまを伊勢の神宮にお祀りされて、その礎を築かれたのが、第十一代垂仁天皇の皇女倭姫命さまでした。
この倭姫命さまをお祀りしているのが、伊勢の神宮の別宮「倭姫宮」(三重県伊勢市)です。
来年、令和五年、ご鎮座百周年を迎えられます。
皇祖神の天照大御神さまを永久にお鎮まりになる宮処を探して、“仲間”(重臣たちふくめ、従者も)と共に、大和国→伊賀国→淡海(近江)国→美濃国(尾張国)→伊勢の国へと旅を続けられました。
ご巡幸の旅の物語を、神話の法則「ヒーローズジャーニー」として読み解いています。
「可怜し国なり。この国に居らんと欲ふ」
皇祖神のために、倭姫命さまは、吉き宮処を求めて、伊勢の国を巡られますが、なかなか宮処はみつかりません……。
重臣たちの船が遅れてしまう。
川の上流も終わり、小船を降りて、冷たい川の水に足を濡らしながら歩き出されます。
急に降り出した雨にも濡れて菅笠を被る。
鹿の肉片が流れてきた宮川の瀬では「これはよくない」と、「相鹿瀬」名付けられました。
苦難の巡幸に助っ人神現る。
さらに宮川の川上を目指して歩いていくと、さらに川の流れの速い川岸にでました。
余りにも水流が速く倭姫命さまたちは、川を渡ることができません。
伊勢の国のご巡幸は、倭姫命版ヒーローズジャーニーは、移行期の「試練 通過儀礼」で、苦難続きなのです。
どうしたものか……困ったものだ……。
こんなとき、ヒーローズジャーニーでは、助っ人が登場しますが。やはり倭姫命さまの物語にも、真奈胡神が参上してきました!
そして、倭姫命さまを、川の浅瀬に道先案内人となり、無事に川を渡れるように手助けをしたのです。
ありがとう とても助かりました
倭姫命さまは、とても喜ばれて、そこを「真奈胡の御瀬」と名付けられ、そこに「御瀬社」を定められました。
それが、この助っ人の真奈胡神を祀る内宮摂社「多岐原神社」(三重県度会郡大紀町三瀬川)です。
ネバーギブアップ 諦めないで
神話の法則「ヒーローズジャーニー」で、私が好きなのは、こうした、「あ~もうだめだ~。どうしよう」と、諦めかけたときに、必ず道は開ける。
必ずどこかに差し伸べる手はある……というところ。
人生でも、トンネルの中だと思っても、周りが壁ばかりだと思っても、大きな川で橋がない、と思っても、私たちにも、必ず何かしら“助け”はやってくると思うのです。
そのためには、自分の問題にのみ焦点を当てるだけではなく、周りを見回したり、視点を変えたり、「助けて」と手を伸ばすことだったりも必要ですね。
神話の法則は、“ネバーギブアップ”ということも教えてくれる気がします。
倭姫命版ヒーローズジャーニーまだまだ聖地探しの旅は続きます。
―次回へ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?