一目ぼれの恋 応神天皇七 神話は今も生きている ことの葉綴り六二六
焼きみかんで風邪予防
おはようございます。朝晩は冷え込むようになりましたね。温かいお茶で一服したいですね。
早速ですが、十一月十六日(火)の暦は、六曜は「先負」で午前は凶。午後は吉。すべて控えめが吉。勝負や急用はさけてよし。十二直は「執」の執り行う日で、万のことを決済するにいい日。祭祀、お参り、婚姻などのお祝い事。種まき、建築、五穀の取り入れに吉。二十八宿の「翼」は、樹木の植え替え、耕作をスタートする、種まき、旅行に吉。
京都の“えべっさん”京都ゑびす神社さんでは、「お火焚祭」で、家内安全、無病息災、商売繁盛所願成就を祈るご神事です。
湯立神楽も奉納されて、お神酒、焼きみかんもふるまわれるそうです! この焼きみかんは風邪予防になるそうですよ。みかんをトースターなどで、皮ごと焼くと、糖度もあがり、食物繊維の吸収もよくなるそうな。私たちも、みかん焼いていただきましょうか(^^)
嬉しいお知らせを頂きました。皆さん、いつも有難うございます。
<ことの葉綴り>全体のご案内
この「言の葉綴り」は、神話の物語を神さまごとに「マガジン」に分けて読めるようになっています。
「神さまも“失敗して成長した”」と、魅力的な神さまごとに18のマガジンに分かれています。全体のご紹介は、こちらをどうぞ。
600回の節目に、まとめてみました。
最新のマガジンをつくりました!
神話19 成務天皇・仲哀天皇と神功皇后
<応神天皇さま これまでの物語>
神功皇后さまの皇子、品陀和氣命さまが、第十五代応神天皇さまご即位されて、男の王十一柱、女王、十五柱をもうけられました。
この中で、皇位継承の候補は、
大山守命さまと、
大雀命さまと、
宇遲能和紀郎子さまでした。
「年上の子と年下の子、どちらが可愛いか?」と、大山守命さまと大雀命さまにおうかがいになったあと、次のような詔をだされます。
大山守命は、海、山、山を守る人々を司り政をおこないなさい。
大雀命は、天皇の統べる国の政を補佐する任にあたれ。
そして、宇遲能和紀郎子を皇位継承者し、天下を治めよ。
それほど、寵愛する妃矢河枝比売の皇子で、年下の宇遲能和紀郎子さまを可愛がられていたのです。
矢河枝比売 運命の出会い
この矢河枝比売との出会いは……。
あるとき、応神天皇さまが、大和から近江国(滋賀県)へと山越えをしておでましになられたときのことです。
宇遅野(京都府の宇治)の高台にたたれて、葛野(現在の京都の桂川流域の)平野を見渡されて、次のような国見の歌を詠まれます。
千葉の 葛野を見れば 百千足る
家庭も見ゆ 國の秀も 見ゆ
葛野を見渡してみると
たくさんの満ち満ちている人が暮らす家の庭が見えている。
国土の優れたところも見えている。
遥に見える人々の家家をご覧になり、ご安心されたのかもしれませんね。
そして、同じ宇治の木幡村(現在の宇治市の東部にあたり)にまで到られたときです。
麗美しき嬢子《をとめ》、その道衢に遇ひき。
一目ぼれの恋
木幡村の分かれ道で、とても見目麗しく、容姿端麗で清楚な乙女と出会われました。
応神天皇さまは、その美しい乙女に見惚れて、声をかけられました。
娘御よ。
そなたは誰の子か?
その乙女は驚きつつ、恥ずかしそうに答えます。
はい。
私は、丸邇の比布禧能意富美の娘で
名を宮主矢河枝比賣と申します。
丸邇(和珥)の娘であるか……。
丸邇(和珥)は、古代の豪族です。きっと木幡村でも、名の知れた豪族の家系だったようです。
応神天皇さまは、その美しい乙女を見つめたまま、こう仰られます。
うむ、明日、大和の都へと還るとき、そなたの家に立ち寄ることとしよう!
美しき乙女は、あまりのことにただ恭しく一礼をして、その場から恥ずかしそうに立ち去っていきました。
応神天皇さまは、その乙女の可憐な後ろ姿にも目が釘付けになり、小さくなるまで、愛おしそうに見送られました。
まさに、一目惚れの恋に落ちた運命の出会いだったのです。
……って、神話の物語って「恋物語」も多いですよね~(^^)
―次回へ
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