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四月六日は塩むすびの日 ことのは綴り 其の三六

  


塩むすびの日 結び 産霊(むすひ)


「人生に失敗がないと 人生を失敗する」
こんにちわ。更新復帰25回目。テレワークのおかげで日々綴っています。
神話の神さまも“失敗”されていた……。そんな愛らしい魅力あふれる神さまらから、私たちも生きる上でのヒントになればうれしいな~。

と、今日はちょっと違う感じで。

四月六日は
塩むすびの日、です。
和食文化の代表塩むすびの日。

おむすび
結び
産霊(むすひ)

と、以前も少し紹介したのですが。


おむすびの語源は、
万物を産みだしそれを発展させる霊の働きの産霊(むすひ)のこと。
産霊(むすひ)の神さまは二柱いらっしゃいます。
高御産巣日神(タカミムスヒのカミ)と
前回にも登場された、大国主神さまの命を救った恩人・神産巣日神さまが、
天地・万物を生み出し発展させる霊的なはたらきを司る神様、

そこから、ご縁を「結ぶ」

お米を握ったものも「おむずび」

それはこの「産霊(むすひ)」の働きのことをいいます。

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魂のソウルフード お米


お米を授けてくれたのは……天照大御神
おむすびをつくるお米も、日本人のソウルフードです。
いのちの源
これも神話から伝わるものです。
天照大御神さまのお孫さま、邇邇芸命(ニニギノミコト)さまが
天孫降臨(てんそんこうりん)と、天上界から、葦原中つ国へと地上に降りてこられるとき、「三大神勅(さんだいしんちょく)」といい、3つの大切なことをおいいつけになりました。
その一つが「斎庭の稲穂の神勅」

あなたがこれから降りる
豊葦原千五百秋瑞穂国は、わが子孫がおさめるべき国土です。
私が高天原で育てた神聖なたんぼの稲穂を
わたしの大切な孫に授けましょう

と、稲穂をお授けになり、稲づくりの大切さとその継承をおしえました。

これが、私たちの暮らす国が
「水穂の国」といわれるゆえん。

それだけ、お米は、古来よりご先祖がつないでくれた
命のソウルフードなのです。

神道で行われる祭祀も、一年の四季を通して
米作りに合わせらています。
春の祈年祭(としごいのまつり)は、今年の豊穣を祈願し、
作物の豊作を神様にお祈りして
秋の神嘗祭は、初穂を天照大御神様に捧げて感謝をして
新嘗祭(にいなめのまつり)と、天皇陛下御即位の年の大嘗祭(だいじょうさい)は、
新穀を捧げる収穫祭の感謝のお祭りです。

これが、毎年、毎年、宮中でも、各地の神社でもとりおこなわれているのです。
神話の時代から、私たちは、四季とともに自然とともに
目に見えない神さまの働きを感じて生きてきたのです。

今も、皇居には、水田があり、天皇陛下が
お米をつくられていて、
(昭和天皇がはじめられたそうです)
宮中祭祀に用いられています。

お米一粒一粒にも、ご神霊がいらっしゃる。

そして手を合わせて、感謝をして
いただく

人は自分ひとりで生きているのではありません。

私たちの命は、受け継がれた命
神さまのお恵みと、祖先から敬称された命と恩で
いかされているのです。


塩の浄化力

そしてお塩も、日本人にとってとても大切なもの
塩は伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が、黄泉の国の穢れ(けがれ)を海水で禊をして清めたことから、浄化力が強く清め祓いに用いられます。

塩は、地球もマグマから生まれたといわれています。
海の中に噴き出たマグマが、海水で冷やされて
このマグマの成分が出てきたのが、お塩。

お塩は、人々が知らず知らずのうちにつけてしまった
罪や穢れを、浄化してくれます。
穢れは、気が枯れるともいいます。
清らからな気を枯らしてしまう。
私たちが、「欲」や「我」が出たときなど
疲れたときなど、気が枯れたときに
塩を含んだ海水で禊としたり
塩をふることで、
命の輝きを蘇られてくれるのです。


どちらも神さまへご神饌(しんせん)として
毎朝、お米、お酒、水、お塩をお捧げして
毎日、召し上がっていただくのです。

このご神饌(しんせん)も感謝のこころでお供えする

その2つを組み合わせた
塩むすびは、最強の食!

今日はぜひ、
お塩とお米で、清め祓いを。
お塩で盛り塩を
入浴にお浄め風呂神塩、
そして、ご飯は塩むすびを手作りと、塩で清めの1日を。

在宅中、今夜は、お米を炊いて、塩おむすびを味わいませんか?


―次回へ

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