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喜びと敬うこころ 安康天皇二 神話は今も生きている ことの葉綴り七五〇
幸せの種まきしましょう
おはようございます。
寒暖差のある週末、皆さんは、どうお過ごしでしょうか?
桜の開花までもう少しですね。
三月十九日(土)の暦は、六曜は「赤口」で、お昼前後が吉。十二直は、物事の善悪が定まる「定」。種まき、引っ越し、建築に吉。二十八宿は「女」で、何かを学んだりお稽古を始めたり、発表するのによい日。種まきも吉。このnoteやインスタなど、アップするのもいいかもですね(^^)。暦で「種まきに吉」とあると、実際に、植物や野菜の種まきもいいですし、何か小さなことでも、スタートするとかでもいいし、また目には見えない、こころの幸せの種まきにもいいと思ふのですよ~(^^)。どうでしょう?
皆さんにとって、穏やかな早春の週末でありますように!
早速、神話の物語に入ります。
第二十代、安康天皇さまの物語です。
<神話の物語マガジン>
最新マガジンは、「仁徳天皇さまの物語」です。宜しくお願いします。
弟の幸せ願うお后選び
第19代允恭天皇さまから、皇位を継承されたのは、九柱の御子の中で三男にあたる穴穂命さま安康天皇さまでした。
同じ母から生まれた兄と妹を“近親相姦”の悲劇により失われたこともあり、弟の大長谷谷王さまの幸せを願われて、叔父、|大日下王《おおくさかのみこ》の妹(叔母)の若日下王を后に迎えたいと、家臣を遣わされました。
祖父が同じ仁徳天皇さまの叔父大日下王と、妹であれば、信頼できうる相手であり、これこそ可愛い弟にふさわしいと、思われたのでしょう。
「妹君若日下王を、我が弟の大長谷谷王の后に娶りたい」
大日下王の喜びと敬うこころ
この縁談を受け取った、大日下王は、たいそうお喜びになられたといいます。
四たび拝みて白しけらく
安康天皇さまの勅使に、とても丁寧に敬うこころを、四たび、頭を下げて礼をしてから、こうお答えになられます。
「なんと嬉しき有難きこと。
私は、もしや、大君より、こうした命もあるかもしれぬと思いまして、これまで我が妹の若日下王は、縁談がありましても、外に出さずにいたのです。
このお話、とても恐れ多くありがたいこと。
天皇の勅命のまにまに、妹を、弟君の后にと奉ります」
大日下王は、心から喜ばれ快諾されました。
けれど、「この家臣への口頭による受諾の返事だけでは、天皇さまに失礼にあたる」とお考えになられました。
そして妹の若日下王の縁談を受けることの敬意の証としての贈り物を差し出されました。それは、たいそう高貴で美しい、押木の玉縵(冠)でした。
大日下王は、結納の証として、心をこめて家宝である美しい冠を、安康天皇さまに贈られたのです。
ここからも、美しい妹の幸せを願う兄としての優しさ、そして、皇室の一員としての、天皇さまへの敬うこころが伝わってきますね。
これで、弟の幸せを願われる安康天皇さまもご安心なさる……はずでした…………妹の幸せと、天皇への敬いのこころの証が……皆が、弟、妹の幸せを願っているのに……この美しい冠が皆の運命を狂わせてしまうのです……。
いったい、何が起こってしまうのでしょうか?
―次回へ。
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