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八百万、八十嶋…八十歳…八十(やそ)はたくさ~ん 雄略天皇十三 神話は今も生きている ことの葉綴り七八五
準備、地固め、ご神前に決意しては?
おはようございます。夏日になりそうな日曜日。いかがお過ごしですか? いつも「ことの葉綴り」に“お越し”いただき、ありがとうございます!
私は、5日ほど移動中です。また明日から数日は旅の写真と暦をご紹介します。宜しくお願いします。
さて四月二十四日(日)の暦は、六曜は「友引」で、朝と夕が吉。何事も勝ち負けのない日。
十二直は「平」で、物事が平らかになる日。平等円満になる日とされます。地固め・柱立て・壁塗り、建築、婚姻、引っ越し、旅行、すべて障りなし、ってことで、物事の地固めや、計画の芯の柱をしっかりさせたりも良さそうですね。
二十八宿は、神仏詣で、お祝いごと、結婚、新たな事業に吉の「昴」。そして、ご神事やお参りによしの「神吉日」です。
皆さん、穏やかで平らかな週末を! これからのことの準備に想いをめらせる休日にいいですね。そしてお参りして、ご神前で決意を固めるのにもよさそうですね!!
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今日も神話の物語に入ります。
<第二十一代雄略天皇さまがご即位されるまでの波乱の物語はこちら>
謀反に策略、家臣の裏切り、深い忠誠心、復讐が復讐を生んだ悲劇の連鎖……そこで生き残り、大長谷谷王が、ご即位されるまでの物語はこちらです。
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八十路《やそじ》になるまで……女心
雄略天皇さまは、神にお仕えする宮人の引田部の赤猪子という美しい乙女を、「宮中に召し上げる」と告げたまま、お忘れになられたのですが、齢を重ねて媼となって表れた赤猪子の、変わらぬ乙女心に、心動かされます。
齢を重ねて老女となって表れた赤猪子の、変わらぬ乙女心に、心動かされて、赤猪子の御歌を詠まれました。
これまでの歳月が報われているようで、赤猪子は、衣の袖を、嬉し涙で濡らして泣きました。そして次のような歌を詠みました。
三輪のお社の神さまのお社に
築かれた玉垣
築き残しのように盛りを過ぎて取り残された私は
今は、誰に頼ればいいのでしょう。
神さまのお宮にお仕えしている宮人(巫女)の私は……。
そしてもう一首
日下江の
入江の蓮
花蓮
身の盛り人
羨しきろかも
河内の国の日下の入江には
とても美しい蓮の花が咲いている
この蓮のように若く盛りの乙女たちが
年老いた我が身には、とてもとても、羨ましい
雄略天皇さまは、年を老いて媼となるまで、天皇の勅を信じ待ち続けた赤猪子に、数多の禄をお与えになりました。
そして想いを届けた赤猪子は、引田部の里へとかえっていったのでした。
物語では、赤猪子さんは、八十歳になった、とありますが……思い出してください。日本の神さまは、八百万ともいいますよね。国土は八十島ともいいます。
とってもたくさ~んの、という意味ですね。
なので、赤猪子さんも、実際に、八十歳になったというよりは、かなり年を召されて老女となった、ということですね。
とはいえ、千五百年も昔のお話。
今の、年齢感とも違いますよね。“老女”といっても、今の私たちにすると、40代とか50代、もしくは30代ってこともあるかもしれませんね。
アラサー、アラフォー、アラフィフ。
老女なんて、呼ばれたり思われたりしたら、ヽ(`Д´)ノプンプンですよね(^^)
さて、これで赤猪子さんのお話は終わります。
次の物語も、恋のお話のようですよ~。
ーではまた次回へ。
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