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精神は天地の基本 “倭姫命版”ヒーローズジャーニー50ことの葉綴り一〇二四

“倭姫命版”ヒーローズジャーニー50

こんにちは。晴れていますが寒いですね
十二月二十日(火)の暦は、六曜は「先勝せんしょう」で午前が吉。先んじることで幸を勝ち取り急ぐのがよい日とされます。十二直は「あやぶ」で、物事を危惧する日。何ごとも控えめにしてよしの日。婚礼などお祝いごとは吉。二十八宿の「」は、婚礼、開店開業、建築、設備工事、引越し、薬の飲み始めに吉。そしてご神事やお参り、お墓参りにいい「神吉日」です。
明後日の“陰極まり陽に転じる”冬至に向けて、夕暮れも早くなっていますね。

約二千年前、皇祖神の天照大御神さまを、伊勢の神宮にお祀りされるまで、豊鋤入姫命とよすきいりひめのみことさまと、倭姫命やまとひめのみことさま皇女二代のご巡幸の旅の物語。
八十年以上をかけて、ご巡幸した先々で、天照大御神さまをお祀りし、(元伊勢といいます)また数々の困難を乗り越えて。
天照大御神さまの「神風の伊勢の国、この国に居たいとおもふ」というご神勅を受けられて、やがて、宇治川の川上に、天照大御神さまをお祀りされました。

倭姫命さまが遺したメッセージ

倭姫命やまとひめのみことさまは、伊勢の神宮の一年間の祭祀、ご神饌など、礎をお定めになられていきます。

そして、時を経て、倭姫命やまとひめのみことさまも、この世を旅立つことになられます。

伊勢の神宮の内宮(皇大神宮)と外宮(豊受大神宮)の神主やお仕えする宮人たちを集められました。

神を祀る神主部かんぬしべ
天照大御神さまの近くでお仕えする子どもら「物忌み」たち、その他のみな、よく聞くのです。

私は、その昔、天照大御神さまが私に依り憑いてこう仰いました。

『心の神、精神は、天地の基本
身躰は、いうならば、あらゆる行為(五行ごこう)が姿を変えた仮の姿である。
それゆえに、元(はじめ)を元(はじめ)として、その元(はじめ)の初め(最初)に遡り、
本源(物事のおおもと)を本(もと)として、本源の心委ねるようにするのです。

神さまは、誠の心を持ち尽くして、祈願する度合いにより恵みを与えてくれるものなのです。神の恵みは、この誠の心に加えて、正しく、直き素直な心を大事なことなのです。

そもそも、天を尊び、地にお仕えし、
神を尊び敬い、祖先を尊び、礼を尽くす場合には
祖先の御霊みたまを祀るところを絶やすことなく、天皇の位も継がれて統治していくことができるであろう。
また仏法を遠ざけて、神祇を丁寧に丁重におろがみ申し上げなさい。

日、月は、国土を巡り、国名かを照らしてくれるけれども、それだけではなく、必ず正しく素直なものこそを照らさなければならない』

……このように、天照大御神さまは仰せになった。
これは明らかなことであり、あなたたちが、(大神さまが眼の前に)いらっしゃるがごとくに、礼をひたすら尽くし、朝廷(国)の安泰をお祈り申し上げるならば、天下はよく治まり平和で、国民としての人々も安らかであろう」

……こう、みなに告げ終わられると、自ら尾上の山の峰に退かれて、お亡くなりになられたのです。

『倭姫命世記』より

倭姫命やまとひめのみことさまが、この世の最期に、
皆に向けたメッセージ。
どう、読み解きましょうか……。
いつも、ありがとうございます。

―次回へ

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