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大吉日+まっすぐな“正義心”の行く先 安康天皇八 神話は今も生きている ことの葉綴り七五七

天赦日+一粒万倍日+寅の日

おはようございます。桜のお花見に行きたいけれど……お天気が……寒暖差も雨も気がかりですね。
されど、されど、です。三月二十六日(土)は、すごい吉祥日なのです。
最高の吉日で、一年に5~6回しかない、「天赦日てんしゃび」天がすべての罪を赦してくれるという縁起の良い日。
さらに、一粒の稲穂が万倍に実る「一粒万倍日いちりゅうまんばいび」と重なることで、最強の吉日になるとされます。そこに、「寅の日」で、出したお金が戻ってくる金運招福!
六曜は、「先勝せんしょう」午前が吉。先んじることで幸を勝ち取るとされます。急ぐことがよい日。
十二直は「とづ」で、すべてを閉じ込める日。金銭を納めたり、お墓を建てる、トイレづくりもよし。
二十八宿は「」で、婚礼、開店開業、設備の工事、就職、求職、引っ越しに吉! 

これは、午後から雨予報なので、その前に“先んじて”お参りへ行きたいものですね。最高の開運日で、土曜日! きっと結婚式も多いのでは。入籍、結納もいいですね。また金運によい吉祥日のトリプルですから、お財布の新調、宝くじ購入、今ならスマホの買い替えもいいかもですね。
四月からの新たな生活に向けての引っ越しもいいですね~。
皆さん、開運日の土曜日、どうぞ、それぞれに、楽しくお過ごしくださいね。私は、やはり、お参りですね~(^^)

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大長谷谷王おおはつせのみこの“正義”

さて、悲劇が続いております神話の物語へ入ります。
<神話の物語マガジン>
最新マガジンは、「仁徳天皇さまの物語」です。宜しくお願いします。

兄である第二十代、安康あんこう天皇さまが、養い子であった
七歳の目弱王まよわのみこにより首を斬り殺されたことを知った、末弟の大長谷谷王おおはつせのみこは「許さぬ!仇を取る!」と、怒りに打ち震えて、兄の黑日子王くろひこのみこの元へ駆けつけます。
けれど、仇を取ろうとせず煮え切らない態度の黑日子王くろひこのみこに逆上した大長谷谷王おおはつせのみこは、兄の襟首をつかむと、刀を振り落として、命を奪ってしまったのです。

黑日子王くろひこのみこは、なんなんだ! まったく役に立たぬ。天皇すめらみことの命を奪ったものを成敗せずにどうするのだ!!」

“正義心”にかられたまま、少年の大長谷谷王おおはつせのみこはその足で、すぐ上の白日子王しろひこのみこの元へと向かいました。
白日子王しろひこのみこの兄ならば、必ずや共に、仇討を命じるに違いない!!」

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生き埋めにされた白日子王しろひこのみこ

大長谷谷王おおはつせのみこは、兄の白日子王しろひこのみこの屋敷につくやいなや、
大君の兄が殺され、その敵討ちをせなばならぬ!!目弱王まよわのみこが幼いとはいえ、決して許してはならぬ! 目弱をかくまっている都夫良意富美つぶらおほみも反逆者! 一斉に征伐すべきである!!」と、ものすごい㔟いで「仇討ち」をけしかけます。

けれど、白日子王しろひこのみこも、黑日子王くろひこのみこと同じように落ち着いていて、仇討をする気配をみせなかったのです。

なんと、なんと、天皇が殺されているのに、兄二人のなんと愚かなことか! なぜ立ち上がらぬのじゃ??!!!

噴火しか怒りは、おさまりようがありません。
大長谷谷王おおはつせのみこは、兄の白日子王しろひこのみこの襟首をつかむと、屋敷から引きずり出したのです。
そのまま小治田をはりだ(奈良県高市郡明日香村)まで兄を引きずっていくと、大きな穴を掘り、そこに立ったまま土をかぶせて埋めていったのです。

一度、振り切れてしまった怒りは、留まることがありませんでした。
どこか狂気も満ちた憤怒と”正義心”に支配された少年……。

「なにをするんだー。やめろ~。助けてくれ~」と兄、黑日子王くろひこのみこの叫ぶ声も、耳に届かないのでしょうか。
一心不乱に、土をあびせかけて埋めていきます。

やがて……立ったまま埋められた黑日子王くろひこのみこ。腰まで埋められていったとき、両方の目の眼球が飛び出して、そのまま命絶えてしまいます。

これが四番目の悲劇です。

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今、彼の地に想いを馳せて……祈る

もしかしたら、「仇討ち」に応じずに殺された白日子王しろひこのみこ黑日子王くろひこのみこの兄は、恨みによる命の奪い合いではいけない、ということを想っていたのかもしれませんね……。
兄二人は、殺された安康あんこう天皇さまが、目弱王まよわのみこの父で、叔父の大日下王おおくさかのみこを殺めたことも知っていたでしょうね……。

さて、どうすれば、悲劇の連鎖、戦いを止めることができるのでしょう?
神話の時代も……今も……同じかもしれませんね。
どうすれば、とめられるのでしょう?
みなの知恵と祈りを集結させたいですね。

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―次回へ

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