シェア
「山吹の立ちよそひたる山清水汲みに行かめど道の知らなく」万葉集巻2・158 高市皇子 わたし…
「思ひ寄り見ては寄りにしものにあれば 一日(ひとひ)の間(ほど)も 忘れて思へや」 …
「うつつには逢ふよしもなし 夢にだに間なく見え君恋ひに死ぬべし」 万葉集巻11・2544 よみ人…
「かくしてそ人の死ぬといふ 藤波(ふじなみ)のただ一目のみ見し人ゆゑに」 万葉集巻12・3075…
「桜花時は過ぎねど 見る人の恋の盛りと今し散るらむ」 万葉集巻10・1855 よみ人知らず …
「うらうらに照れる春日(はるひ)に雲雀(ひばり)あがり 心悲しもひとりし思へば」 万…
「我が背子に我が恋ふらくは 奥山の馬酔木(あしび)の花の今盛りなり」 万葉集巻10・1903 よみ人知らず (愛しい人に恋をするわたしの気持ちは、 ちょうど今、奥山のあしびの花が人知れず満開になっているようであります) わたしがあなたを想うこの気持ちは、 人知れず奥山で満開に咲いている あしびの花のように盛りとなっているの。 わたしの心のうちを あなたは知ることはないでしょうが…。 恋心という花が 今を盛りに咲いているのよ。 花が咲いていることすら気が付かず、 あし
わたしの目の前で ただ優しく微笑むだけで、 決して触れることのできないあなた。 あまりの美…
「うめの花降り覆(おほ)ふ雪を包み持ち 君に見せむと取れば消(け)につつ」 万葉集 巻10・1…
「梅の花咲けるが中に含(ふふ)めるは 恋か隠(こも)れる雪を待つとか」 万葉集巻19・4283 …
「はね縵(かづら)今する妹(いも)がうら若み 笑みみ怒(いか)りみ付けし紐解(と)く」 …
「うつくしと思ふ我妹(わぎも)を 夢(いめ)に見て 起きて探るになきがさぶしさ」 万葉集巻1…
百合と「ゆり」は掛詞。 「逢う」という表記は ただの「会う」ではなく、 男女が逢瀬をして契…
「筑波嶺のさ百合(ゆる)の花の 夜床(ゆとこ)にもかなしけ妹そ 昼もかなしけ」 万葉集 巻20・4369 筑波の嶺に咲いている百合のような、あなた。夜の閨(ねや)でも愛しいが、昼でも愛しい 防人歌。 「ゆる」は「ゆり」のなまり。 筑波に置いてきた 恋人のことを歌っているのだろうか。 百合の花びらのごとく 透き通るように白くしなやかな肌を 夜に抱いているとき、 夢中でわたしを求めてくる君が 切なくなるほど愛おしい。 けれど昼間の君も、可愛くてたまらない。 どうしよう