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和歌・あしびの花は今が盛り
「我が背子に我が恋ふらくは
奥山の馬酔木(あしび)の花の今盛りなり」
万葉集巻10・1903 よみ人知らず
(愛しい人に恋をするわたしの気持ちは、
ちょうど今、奥山のあしびの花が人知れず満開になっているようであります)
わたしがあなたを想うこの気持ちは、
人知れず奥山で満開に咲いている
あしびの花のように盛りとなっているの。
わたしの心のうちを
あなたは知ることはないでしょうが…。
恋心という花が
今を盛りに咲いているのよ。
花が咲いていることすら気が付かず、
あしびの花を散らせることは
どうかしないで。
あしびの花はちょうど今が盛り。
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