和歌・可愛い可愛い梅のつぼみ
「梅の花咲けるが中に含(ふふ)めるは
恋か隠(こも)れる雪を待つとか」
万葉集巻19・4283
(梅の花が満開になる中で
つぼみの花があるのは、
恋に恥じらって隠れているのか?
それとも雪を待っているのだろうか)
可愛い可愛いつぼみの花。
恋をして恥じらうあまり、
姿を隠しているのかな。
自分の中に気持ちをそっと秘めて、
ただひとり
好きな人を想っているのだろうか。
それとも、
雪が降るのを待っているのだろうか。
梅の花といえば、雪の中で咲くもの。
雪という友人の訪れを
待っているのだろうか。
可愛い可愛いつぼみの花。
君が咲くのを楽しみに待っているよ。
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