和歌・花びらが散るほどにあなたを抱きたい
わたしの目の前で
ただ優しく微笑むだけで、
決して触れることのできないあなた。
あまりの美しさに、侵しがたいあなた。
こんなにも愛おしいのに、
すこし離れた場所から
眺めることしかできない。
あなたは花なのでしょうか。
わたしは着物の紐をとかずに寝ます。
抱きしめたら
壊れてしまいそうなあなただから‥。
けれども本当は
この手で
あなたを激しく抱きたいのです。
その花びらが散り、乱れるほどに。
守りたいけど、壊したい‥…。
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