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月詠家の創作棚

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詩歌小説を放り投げておいておきます。 沢山すきを伝えてくれると嬉しいです。
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記事一覧

さくっと小噺「毒を盛る」

作:月詠 黎

 人間は他の動物に比べて毒というものに対して強いようで、ネギ類アボガドだのを口にする。更には嗜好品として煙草やら酒やらを娯しむ。全く変わった生物だ。
 たしか手垢のついた話に、妻が夫の食事に少しずつ毒を盛って長期間を経て殺すというのがあったはずだ。
 そこで僕は考えた。自分に毒を盛ってみたらどうなるだろうか。
 別に希死念慮がある訳では無いが、人生50年、いや100年の今ならとてつ

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さくっと小噺「bit」

作:月詠 黎

「おねぇ!"がらけー"って知ってる?」
 妹から唐突に投げかけられた質問は、私が丁度視力の合わない眼鏡でWordファイルとにらめっこをしていた時だった。
「ガラパゴス携帯のことでしょ。」
「ガラパゴス?んーよくわかんないけど、どんなやつなの?」
「おねぇが電話する時に使ってるやつだよ。ほらっ。」
 彼女と視線を合わせずにバッグをたぐり寄せて黒の所々かけたガラケーを渡した。
 妹とは

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詩:栞撫「青いから終われない」

白羽の
軸にそって撫でてやる
モーション、はら、ひら、
降る忘れの音
ねぇむけたる柔が指紋にうつる

掘り起こせよ
ワタからにして
胎動に待っていた灯の
蝋のしだれ

憂い
ざぶらん
眠たげです、糖過多、なればこその

波形に見蕩れる

阿呆の汁を
硝子コップでかんぱいし
俺ぁなんとまあ育ってしまったのだろう
浮き
鼻先だち
すった酸素の。うまいこと。

【生活は患い】パフォーマンス企画終了しました!

【生活は患い】パフォーマンス企画終了しました!

 タイトルの通り、本日3月11日 13時~の僕が主宰者となった初めての企画が無事終了致しました。
これで、大学生の間にやりたかった目標が1つ達成出来た。
 正直、平日ということもあって集客は3人にとどまったが、それでも半ば無理やり招集をかけたメンバーが、思い思いの表現をしてくれたことに感動を覚える。

 やはり、パフォーマンスや創作といった外へ発信する自己表現が大好きだ。

 ただ、企画後に後輩と

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詩:栞撫「さがして」

肌の上
点線で区切ったその場所に名称
をつけたならば、
何としても生きていようと
剥いだ骨が欠け落ちる

居残りの番
ぬくい椅子にわざと立った
今日産まれる予定は、
百葉箱を開けて覗いて壊した気温計
まだ続くので目か
くしを取らないでさ
目をあけてさ
筋張ったひかりにさ
手というものがあった

けってん、

ローラーで微調節挟むころに
いたいたい
体操服の半袖に覗くペールオレンジなんか
やわらか

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