詩:栞撫「さがして」

肌の上
点線で区切ったその場所に名称
をつけたならば、
何としても生きていようと
剥いだ骨が欠け落ちる

居残りの番
ぬくい椅子にわざと立った
今日産まれる予定は、
百葉箱を開けて覗いて壊した気温計
まだ続くので目か
くしを取らないでさ
目をあけてさ
筋張ったひかりにさ
手というものがあった

けってん、

ローラーで微調節挟むころに
いたいたい
体操服の半袖に覗くペールオレンジなんか
やわらかいから
腕と読んで
線にした

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