恋愛_4

【恋愛と結婚の心理学#4 】心の中の男女の関係性を知る

前回の記事で「自分の深層心理の状態が、相手との関係性に顕著に現れている」ということについてお伝えしました。

さらに深くと掘り下げてみると、心の中の男性の性質と女性の性質のバランスが、実際のパートナーとの関係性に顕著に現れているということがわかります。
自分の心の中にいる男女の関係性が良くなれば、しぜんと恋愛がうまくいくようになります。

相手がいないという方は、自分の中の男女が出会えていないということに置き換えられます。それぞれの特性は発揮していても、自分の中でお互いが別々の方向を向いており、関係性が取れていない状態といえます。

たとえば、ご主人に話を聞いてもらえなかったり、自分を理解してもらえないと嘆くAさんがいたとします。Aさんは、心の中の男性が、心の中の女性の声を無視している状態にあります。自分自身の本能や感情の声を、理性が否定している状態です。

逆も然りで、奥様が感情的になってコミュニケーションが難しいと感じるBさんの場合、心の中の本能や感情の声を無視していたり、理性や社会性だけを重視して、無自覚の抑圧が爆発寸前になっているのかもしれません。

相手が自分のことを大切にしてくれないと感じるときは、自分の心の中の男性が心の中の女性のに目を向けられていないことが多々あります。
肉体や心のバランスなど、本能的な欲求よりも、人から評価されることや注目を集めること、社会的なキャリアだけに意識を向け、自分と丁寧に向き合ったりケアしたりする時間が足りていないのかもしれません。

そんなふうにして、心の中の男女の状態を実際の関係性や状況に当てはめてみると、「心理的な原因」が見えてきます。

自分の心の中の男女の関係性を「インナーカップル」と呼び、それぞれを「男性性」「女性性」ということばで表しています。

この「インナーカップル」の関係性を読み解くことが、恋愛や結婚のカギであり、人生を自分らしく創造的に生きるための、たくさんのヒントを得ることにつながります。

次回から、自分の心の中の男女の関係をより詳しく紐解いていきたいと思います。


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