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企業広告の傲慢さから学ぶべきこと【最低限のリテラシーを持つ練習】

こんにちは、コーシローです。

いきなりですが、このポップをみてどう思いますかね。

ふーむ…

僕がこれを見た感想は、

…バカにしてんのか?

だった。



ポップのおかしな点

僕はこのポップを見て、企業側が、

企業「消費者は、こんなのでも買うんだよwwwww」

なんて思っているような、傲慢さを感じてしまった。

上記の画像のポップを見て、少しでもこの商品を買おうと思った人は、気をつけないといけない。
なぜなら、そのままだと、完全に企業側に良いように搾取されてしまうから。

多かれ少なかれ、僕たちは搾取される側であることは変わりありませんが、できればその量は減らしたい。

そのためには、企業側の広告には、どんな意図があるかを知ることが大事です。
ということでその練習として、冒頭のポップのおかしなところを、掘り下げてみることにします。





おかしい①いつ、どこで?

上記のポップのおかしいところの一つは、『いつ、どこで』が一切書いていないところ。

上記のポップの表記は、

  • はるか昔に紹介されてたっていい

  • テレビ番組という記載がないから、CMでもいい

なんていうことになる。

これを誇張すると、

「20年前にCMで紹介されていました!!」

なんて店側が主張してきたら、こちらは文句をいえない。

いやいや、全部当てはまるやん、だ。
そんなのを言い出したら、ほとんど全ての商品が当てはまる。

なので、できれば、

『マツコの知らない世界で、マツコ・デラックスが美味しいと絶賛した商品です!!』

くらいの、書き方をしないといけないと思う。
これであれば、比較的最近だとわかるし、CMではなく、番組だとわかるからだ。

『いつ、どこで?』は重要だ。



おかしい②だから、なに?

上記のポップがおかしいところは、『だから、なに?』という点だ。

その商品をおすすめするのであれば、その商品を買うと、買い手にどんなメリットがあるかを表記しなければいけない。

たとえば、ポップに書いてあるガムを売りたいのなら、ガムを買うことでどんなメリットがあるか、買い手に教えなければいけない。

『日常的にガムを噛んでいると、認知症になる確率が約20%低下します!』

のような、買い手側に対するメリットを訴求するのが筋だ。

上記のポップには、一切それが書いていない。
唯一あるとするのなら、

  • テレビで紹介された(いつどこでかわからない)

  • 話題沸騰中(…ガムが?…誰に?)

なんていう、かなりうすーーーい、メリットかどうかもわからないものだけ。

『だから、なに?』というのは、買い手が一番大事にするところ。

買い手のメリットを表記していない商品なんて「誰が買うんだよ」と思う。


おかしい③使い回す気満々

上記のポップには、どの商品か明確に記載していない。

そりゃ、ここに書いてあるのだから、下にあるそのガムだろ!!

と思うかもしれない。

うん、確かに。
おそらくそのポップは、下にあるガムのことを指しているのは間違いない。

しかし、このポップは、そのガムじゃなくても使える。

たとえば、画像にあるボトルガムでも、10円ガムでも、使い回しが可能だ。

これがいやらしい。
このポップには、

「ここの商品に使い終わったら、他の商品にも使えるように、抽象的な書き方をしよう!!」

なんていう、店側のいやらしさがバリバリ伝わる。

手書きで書いている、個人商店のポップを見習ってほしいと思う。


テレビで紹介されたから、の強さ

ということで、散々批判的な意見を言ったわけだが、上記のポップからはひとつ学ぶべきところがある。

それは、

『テレビの影響は、まだまだ強い』

というところ。

  • これからはネットの動画が主体になる!

  • テレビなんていうオールドメディアは、衰退する!

なんて、10年以上前から散々言われていることだが、このポップを見る限り、まだまだテレビの影響力は強いんだな、と思う。

なぜなら、上記のポップは、超大手の企業が出しているポップだからだ。

大手の企業が、このポップを作ることを容認して、店に出しているということは、テレビの影響がまだまだあると、大手企業の上層部が認識しているということ。

テレビの影響力は、まだまだ強い。



最低限のリテラシーを持とう

しかし、やはり上記のポップは、

「テレビで紹介されたっていえば、それだけで買うやつがいるんスよwww」

という、消費者をバカにしている感じが受け取れて、癪に障る。

なので、こんなポップがあったら、買ってはいけない。
なぜなら、これを買うことで、さらに消費者をバカにするポップが作られるかもしれないから。

「ほら、こんなんで売れているでしょ?こんなもんなんスよwww」

なんて、店側に思わていてはいけない。

『消費者リテラシーを持とう!!』

なんていう、高尚めいたことを言う気はありませんが、やはり、最低限のリテラシーは持たないといけない。

なぜなら、最低限のリテラシーを持つことで、僕らが搾取される量を減らすことができるから。

僕も自分の周りの広告は、どんな意味があるのか、まずはそんな疑問を持つところから始めようと思います。

では以上です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!


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