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水越杏子(こしあん)
2023年6月16日 22:37
1年前の今日転職をした。体感的には早いとも遅いとも感じない。ただ、正直なところ早々に自信を失っていたので、ここまで保ったことは意外だ。業務面について、まるで貢献している感覚が無い。一歩進んで二歩下がる、時々三歩進んで二歩下がる。褒められもせず、批判されもせず、暖簾に腕押し。どのような内容だとしても「フィードバックが無い」ということがこの上無く苦痛であると初めて知った。新しい知識を得
2023年6月15日 22:17
赤いほおづき祖父の好きだった青い祖母の杖艶のある黒い仏壇鈍い金のお鈴薄暗い家屋の中でぼんやりと白い光を放つサボテンの花が生を終えるのを黙って待っている止まった記憶の中で食パンみたいな色の柴犬だけが毛並をふわふわとさせて鼻をしっとりと濡らしてかちゃかちゃと音を立てながら忙しなく板の間を歩いている今はもう取り壊された祖母の家
2023年6月15日 00:44
花びらの一枚一枚が重なり会う中で、肉が薄く光で透けているところ。日の光が差すと花びら一枚一枚の姿が露わになるところ。また、恥じるように閉じていくところ。丸々と純朴な身体、それとは若干似合わない艶があって肉厚で毛の生えたどこか艶めかしい茎、花の大輪で華美だけどどこか儚げな雰囲気、尖った棘の反抗心。しっくりと鉢に収まった親株と、乱れ生えた子株達。全てを晒した後、昼には首を垂れて貞淑な姿。一夜