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エッセイ・コラム・日記

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2023年6月の記事一覧

転職1年

転職1年

1年前の今日転職をした。
体感的には早いとも遅いとも感じない。
ただ、正直なところ早々に自信を失っていたので、ここまで保ったことは意外だ。

業務面について、まるで貢献している感覚が無い。
一歩進んで二歩下がる、時々三歩進んで二歩下がる。
褒められもせず、批判されもせず、暖簾に腕押し。
どのような内容だとしても「フィードバックが無い」ということがこの上無く苦痛であると初めて知った。
新しい知識を得

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祖母の家

祖母の家

赤いほおづき
祖父の好きだった青い祖母の杖
艶のある黒い仏壇
鈍い金のお鈴

薄暗い家屋の中で
ぼんやりと白い光を放つサボテンの花が
生を終えるのを黙って待っている

止まった記憶の中で
食パンみたいな色の柴犬だけが
毛並をふわふわとさせて
鼻をしっとりと濡らして
かちゃかちゃと音を立てながら
忙しなく板の間を歩いている

今はもう取り壊された祖母の家

花開くサボテン

花開くサボテン

花びらの一枚一枚が重なり会う中で、肉が薄く光で透けているところ。
日の光が差すと花びら一枚一枚の姿が露わになるところ。また、恥じるように閉じていくところ。
丸々と純朴な身体、それとは若干似合わない艶があって肉厚で毛の生えたどこか艶めかしい茎、花の大輪で華美だけどどこか儚げな雰囲気、尖った棘の反抗心。
しっくりと鉢に収まった親株と、乱れ生えた子株達。
全てを晒した後、昼には首を垂れて貞淑な姿。
一夜

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