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馬籠宿から蓼科高原 豪雨の狭間で その3 蓼科湖ハイキングから食文化 

朝食
 ヴィラB&Bホテルの自家栽培の野菜を料理した朝食、これは私達夫婦の好みの味だった。常々思うのだが、地産地消で旬なものを出されると嬉しい。

 昨日泊まった中津川のホテル花更紗(温泉旅館)の朝食も美味しかったが、根が貧乏人なので、こちらに軍配が上がった。

ヴィラB&Bホテル 自家栽培の野菜を料理した朝食
ホテル花更紗の和食の朝食 赤味噌だ

食は文化
 旅行先で道の駅に寄るのは定番の楽しみ方だ。さらに地元のスーパーも寄る。その地域の食文化が何となく掴める。
3月に家族旅行した宮城県、石巻のスーパーで、大学時代の友達が買ってくれたサバ出しラーメンは美味かった。

サバ出しラーメン

 基本食いしん坊な家族なので、つい色々なものを買ってしまう。中津川の道の駅では、ちこりの芋焼酎を買った。

ちこり焼酎
ちこり焼酎

 ちこりは西洋野菜で、日本では少々珍しい野菜、ヨーロッパでは身近な食材として親しまれている。最近ではイタリア料理店でもたまに見る。

ちこり

 その根は芋っぽい、これで作った焼酎がちこり焼酎だ。味はまろやかで甘い。お試しボトルを買ったが、普通のサイズを買えば良かったと思っている。

 蓼科では道の駅ではないが、蓼科自由農園に寄った。
定番の虫の佃煮。蜂っ子。最近ではジブエ肉も多い。

たてしな自由農園 産直

 ここでは長野産の赤ワインを購入した。ちなみに最近の葡萄は、巨峰からほぼシャインマスカットにとって変わった。あれは葡萄ではない。だってワインにならない。そう勝手に思う私。それと最近米が高いので米も買った。

米と水
 水が良いところでは米が美味い。しかし、何故か美味い米を買ってきても、自宅で炊くと味が少し落ちる。
「何故か?」
それは水の差だと推測している。
水の含むミネラルが違うのだろう。
日本は水の国、ここまで水が豊富で美味い国はない。国土のほとんどが山ということもある。

飲める水
 地球上に存在する14億km³ もの水のうち、そのほとんどは海水だ。
淡水は「2.5%」しかない。0.35億km³となる。
しかし、その「70%」が凍っている。
結局飲料水として使える水は「0.01%」
空気中の二酸化炭素が現在0.04%だから、それより少ない。結構インパクトのある数字だ。

 また水の分布はまちまちで、世界の多くの場所で水不足になる。
だから飲める水がここまで豊富な日本は奇蹟の国だと言える。
インバウンドで、その事実が世界に知られつつある。するとどうなるか、恐ろしい事になる。妄想が膨らむ。

地方の高級レストラン
 最近の傾向で、地方の交通が不便な場所に高級レストランがある。
私の地元にも、東京郊外で僻地ではないが、車で来るしかない場所にレストランがある。
おそらく地元民は絶対に行かないだろうと思うレストランだ。看板もないオシャレな建築物で、駐車場には高級車が駐まっている。

 この手のレストランは、地元にお金を落とさない。地域環境を利用するだけだ。
 お金の流れとして、どこかの資本家、フード系のファンド、外資系の場合も多い。その人達でお金を回す。
つまり「お金持ちはお金持ちにしかお金を落とさない」そんな法則となっている。

 それで、うたい文句に環境に「優しい」「スローライフ」とかの文言もあったりする。少しイラとする。

 基本的にスローライフとしての考え方違う。
自然環境のよい立地に建築家が計算したレストランを建てる。有名な料理人を雇う。
次に地元でしか手に入らない特殊で、稀少な食材を独占し、それを使って料理をする。

 そして富裕層のグルメを唸らす。
SNSなどで計算した告知で、意識高い系の金持ちを呼び込む。そのお供で、お箸も綺麗に使えない、香水のキツい人々が来る。(妄想

でも、これはスローライフではない。

心地良い言葉
 ここでスローフードとスローライフのことを確認してみたい。
スローフード(slow food)は1986年にイタリアのカルロ・ペトリーニによって提唱された国際的な社会運動。
ファストフードに対して唱えられた考え方で、その土地の伝統的な食文化や食材を見直す運動でスローライフともいう。

 ポイントとして、スローライフはライフスタイルではない
つまり、ロハス的なオーガニック食材を買い。薪、太陽光発電で料理する そんな今時よく聞く生活(ライフスタイル)ではない。

 「地域の仲間の為に良い物を作ります。地元のものを提供します。時間がかかり、少し値段も高くなるけど。貴方の為に良い食を提供します」
そんな生き方をする。
だから「ライフスタイル」ではなく新しい「ソーシャルスタイル」となる。

 *1ソーシャルスタイルは人のコミュニケーションのとり方の区分。

 その点を考慮した提案を一時期考えていたが、一度死にかけたら面倒くさくなった。

里山 バタフライ・エフェクト ビレッジ

品切れになるレストラン
 仕入れた食材が無断ならないように、天気、曜日、季節、色々な条件を考慮して、食材を仕入れる。それでもたまに品切れになる場合もある。
スローライフとは、それに文句を言うような生き方ではない。

 こんな風に旅行先で地元の飯を食べながら、色々と考えを巡らす私。

蓼科湖
 泊まったホテルの隣があの有名な「バラクラ イングリッシュ ガーデン」だったが、少し歩きたいのでホテルから1km程度の蓼科湖へ向かった。

蓼科高原 バラクラ イングリッシュ ガーデン
 創園されたのは1990年の初夏。約1万平方メートルのスケールの地に、オーナーであるケイ山田の統一デザインのもと、設計から石工、ガーデナーまで庭園の全て、英国人専門家による日本初の本格的英国式庭園です。
英国の庭は、花々のやさしい色と香り、そして蝶や蜂が飛び交い鳥が唄い、地上の天国のような心地よい癒しの空間です。

蓼科高原 バラクラ イングリッシュ ガーデン 地図

乙女の滝
 乙女の滝は蓼科湖から3.5キロ程度にあり、サイクリングロードがある。ピストンで7キロ程度、寄り道しても歩いて3時間程度だ。
雨上がりで人気の無い道を歩き始めた。最近は熊がいたる所に出てくるので、熊鈴は必携かもしれない。

 木イチゴ、ここまで沢山あるのは初めて見た。グミの木も発見。グミは少し食べてみた。スモモの味だ。

木イチゴ
木イチゴ

 途中、木工品を売っていたので、小さな作品を買う。100円。

無人販売
リンゴの木工細工

 乙女滝には、爺さんのバイク乗り達が先に来ていた。私より年上みたいだった。大型バイクに乗っている爺さんは多い。

 私の友達にもバイク乗りは多い。
私も昔はバイク野郎で、モトクロスライダーだった。ホンダのマシンでレースを4年間真剣にやっていた。一緒にレース活動した弟は一時期HRC(ホンダレーシング・カンパニー)でバイクのテストライダー兼設計をしていた。

 そんな経歴もあるのだが、それでも性格的にバイクなどまた乗せたら危険極まりないと、家族全員が反対している。

大型バイク、仲良し爺さんグループ
乙女滝

天気はドンドン回復していった。
「気持ちいい!! 生きてて良かった」

梅雨の晴れ間

 最後は蕎麦でしめる。
手打ち蕎麦 みつ蔵、ここのだし巻き玉子は抜群に美味い。私は鴨せいろを頼んだ。蕎麦は細麺でいい味だった。

だし巻き玉子
蕎麦屋 みつ蔵 蕎麦通向け

帰宅
 距離170キロ、高速を走り帰宅する。
久しぶりのドライブ旅行は終了。


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